新リース会計基準への対応に関する意識調査
働き方を変えるAXサービスを提供するSansan株式会社。彼らが展開する契約AXサービス「Contract One」が、2027年4月以降に上場企業に強制適用される新リース会計基準についての意識調査を実施しました。調査対象は経理、財務、会計、法務、総務・購買、経営企画の451名。ここではその調査結果について詳しく見ていきます。
調査の背景
新リース会計基準が強制適用されると、リース取引の借手企業はすべての該当取引を洗い出し、貸借対照表に計上しなければならなくなります。これにより、経理部門ではリース取引の会計処理を徹底的に見直す必要が生じます。調査は、適用開始まで残り7カ月となり、企業の対応状況や課題を把握するために実施されました。
調査結果サマリー
1. 新リース会計基準への対応状況
調査結果によると、新リース会計基準への対応が「完了」と答えた企業はわずか15.5%。一方で「具体的な対応・システム構築を進めている」企業は29.5%、そして「方針の検討や対象契約の洗い出しを行っている」が26.2%でした。計54.7%の企業が何らかの形で対応を進めていることが明らかです。
2. 取り組みの状況
対応が進んでいる企業(321企業を対象)では、最も多く取り組まれているのは「監査法人や専門家との相談」で57.9%を占めました。続いて「セミナーや研修での情報収集」が45.8%。企業は社外の知見を取り入れながら対応を行っています。確認作業としては「契約書の洗い出しと確認作業」が42.4%と最も多い結果でした。
3. 課題認識
課題として最も多く挙げられたのは、どの契約がリースに該当するかの判断で44.5%でした。職種別では経理部門が51.3%と最も高かったものの、法務部門は33.3%でした。このことから、部門間での認識のギャップが浮き彫りになっています。
4. 対象契約の把握状況
新基準の適用対象となる契約を「すべて把握している」と答えた企業は12.5%しかおらず、58.9%は「おおよそ把握している」と回答しましたが、70%以上が完全には把握できていない状況です。
5. 対応予算の状況
対応予算については、34.9%が「確保している」と回答する一方で、65.1%が「決まっていない」「確保していない」と述べています。予算の裏付けが不十分な状況が多く見られます。
尾花政篤のコメント
Sansan株式会社の執行役員でContract One事業部長の尾花政篤氏は、契約の管理が複数部門にまたがる中で情報をスムーズに共有する必要性について触れました。リース対応の増大する業務負荷を軽減するため、Contract Oneは契約書を一元管理し、AIが条文を読み取りリース判定を支援する機能を提供しています。
結論
新リース会計基準の適用が近づく中、多くの企業が対応に追われていることが浮き彫りになった今回の調査。企業は契約書の管理を見直し、迅速な対応が求められています。今後、Contract Oneは企業の業務負荷を軽減するための支援を続けていくでしょう。