難治性自己免疫疾患の治療に新たな光!東京医科歯科大学とヒューマンライフコードがジョイントリサーチ講座を開設
国立大学法人東京医科歯科大学とヒューマンライフコード株式会社は、2024年7月1日に「生涯免疫医療実装講座」というジョイントリサーチ講座を開設しました。この講座は、難治性自己免疫疾患の早期診断と、臍帯由来間葉系細胞(臍帯由来MSC)を用いた治療法の開発を目指しています。
両者は2023年3月に共同研究契約を締結し、培養細胞や動物モデルを用いた研究を進めてきました。その結果、臍帯由来MSCが自己免疫疾患の治療効果をもたらす可能性が明らかになり、今回のジョイントリサーチ講座開設へとつながりました。
東京医科歯科大学が持つ強みとヒューマンライフコードの技術が融合
東京医科歯科大学は、長年培ってきた医学・歯学の専門知識と、自己免疫疾患の患者データやバイオバンクなどを活用し、疾患の特徴を解明します。一方、ヒューマンライフコードは、臍帯由来MSCを用いた治療法開発に注力しており、その技術をこの講座に提供します。
両者の強みを活かすことで、難治性自己免疫疾患の早期診断と最適治療の実現という目標に近づくと期待されています。
患者さんのQOL向上を目指し、多岐にわたる研究を推進
今回のジョイントリサーチ講座では、以下の研究を推進していく予定です。
自己免疫疾患レジストリ等からの医療ニーズ抽出と分析
バイオバンクを活用した早期診断のエビデンス創出と疾患活動性バイオマーカーの開発
間葉系細胞治療等の新規技術による治療効果の探索
医師主導臨床試験による新規治療法の安全性と有効性の探索
これらの研究を通じて、難治性自己免疫疾患の患者さんのQOL向上に貢献していくことが期待されています。
未来の医療を担う新たな取り組み
ヒューマンライフコードは、臍帯由来MSCを用いた治療法開発だけでなく、健康寿命延伸につながる病気の重症化予防にも取り組んでいます。今回のジョイントリサーチ講座は、その取り組みの一環であり、未来の医療を担う新たな取り組みとして注目されています。
まとめ
東京医科歯科大学とヒューマンライフコードのジョイントリサーチ講座「生涯免疫医療実装講座」は、難治性自己免疫疾患の患者さんにとって大きな希望となる取り組みです。今後の研究の進展に期待が高まります。