グッドイヤー2016年第2四半期業績報告
ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー、通称グッドイヤーが発表した2016年度第2四半期及び上半期の業績は、全体として堅調な結果を示しました。会長兼CEOのリッチ・クレーマーは「今期もタイヤ販売本数がさらに伸び、北米やEMEA、AP地区で11%を超える営業利益率を達成した」と報告しています。
売上高の変動とタイヤ販売本数
2016年第2四半期の総売上は約39億ドルであり、前年同期の42億ドルから若干の下降を見せました。その要因としては、ベネズエラ事業の非連結化や北米におけるオートバイ用タイヤ事業の売却、不利な為替動向が挙げられます。しかしながら、タイヤ販売本数は4150万本と前年比で2%増加。この増加は主にアジアパシフィックとEMEA地域の貢献によるものです。
純利益と営業利益の分析
第2四半期の純利益は2億200万ドル、1株当たり75セントとなり、前年の1億9200万ドルからの増益を記録しました。この増益の主な要因は法人税の減少に起因しています。調整後の純利益は3億1400万ドル、1株あたり1ドル16セントとなりました。
一方、営業利益は5億3100万ドルとなりましたが、前年同期の5億5000万ドルからは減少しています。この減少の背景には、期間外調整費が2400万ドル、ベネズエラ事業の非連結化による3600万ドルの影響があります。
各地域の業績
グッドイヤーの業績は地域ごとに異なります。
- - アメリカでは、売上が前年同期比13%減の21億ドルとなりました。これは、販売本数が6%減少したことが主因です。また、補修用タイヤの販売本数は2%減少し、新車装着用タイヤも15%減少しました。結果として営業利益は2億9100万ドル、前年比19%減となっています。
- - EMEA地区では、第2四半期売上が13億ドルで前年とほぼ同水準。その一方で、販売本数は4%増加しました。営業利益は1億4800万ドルと前年比で37%の増加を記録しており、販売本数の増加とコスト削減が寄与しました。
- - アジアパシフィックは特に好調で、売上が前年比8%増の5億2800万ドル。この地域では、特に日本と中国における販売が伸びており、営業利益は9200万ドルに達するなど過去最高の成果を上げました。
市場環境と今後の展望
グッドイヤーの発表によれば、プレミアムタイヤの需要は引き続き高く、主要市場での業界状況が良好であることが強調されています。今後も規律正しい戦略の実行と財務目標の達成に注力し、持続的な成長を目指す方針です。
終わりに
グッドイヤーは、日本を含む多くの地域でタイヤの販売を行っており、日本グッドイヤーは1952年に設立され国産および輸入品のタイヤを提供しています。詳細情報については、
日本グッドイヤーの公式サイトを参照してください。