ブラザー工業、中部圏の水素社会実装に貢献
ブラザー工業株式会社は、2022年に設立された「中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議」と連携を強化し、水素やアンモニアのサプライチェーン構築に向けた協定を締結しました。この協定は、2024年10月に施行された水素社会推進法を踏まえ、中部圏における水素・アンモニアの社会実装を推進するための重要な一歩となります。
ブラザーの積極的な水素社会への取り組み
ブラザー工業は、水素利活用の推進にいち早く取り組む企業として知られています。同社は、水素燃料電池の開発を2013年から開始。近年では、独自のブランド「PureEne(ピュアエネ)」を立ち上げ、水素社会実現に向けたさまざまな活動を展開しています。
その取り組みは多岐に渡り、水素を安全かつ安価に輸送するための革新的な技術である「水素柱上パイプライン」の提案もその一つ。この技術は、電線のように柱上にパイプラインを敷設することで、水素の効率的な輸送を可能にします。さらに、同社の工場施設において生成されたグリーン水素を社内施設で活用する「ブラザー工業瑞穂工場水素吸蔵合金グリーン水素充填・配送プロジェクト」も推進しています。これらの取り組みは、環境問題への意識の高まりを背景に、持続可能な社会の実現に貢献するものとして注目されています。
中部圏における水素社会の実現に向けた連携
今回の協定締結は、ブラザー工業と中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議との連携をさらに深める契機となります。推進会議には、中部圏の自治体や経済団体などが参加しており、地域全体で水素社会の実現を目指しています。ブラザー工業は、推進会議と連携することで、地域社会のニーズを的確に捉え、より効果的な水素利活用策を推進することが期待されます。
2050年カーボンニュートラル実現への貢献
ブラザー工業は、今回の協定を機に、中部圏の自治体、経済団体等との連携を強化することで、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速させます。同社の積極的な姿勢は、企業による環境保全への取り組みの模範となるでしょう。水素エネルギーに関する技術革新と、地域社会との連携による取り組みは、今後のカーボンニュートラル社会の実現に大きな影響を与えるものと期待されています。
まとめ
ブラザー工業の「PureEne」ブランドを軸とした水素利活用への取り組みは、技術革新と地域社会との連携という二つの側面から、カーボンニュートラル社会実現への道筋を示しています。同社の今後の動向から目が離せません。