日本MA-T工業会が「ライセンスプラットフォーム」を始動 - MA-T技術の社会実装を加速 -
日本MA-T工業会は、会員企業の事業活動を支援するため、2024年7月1日より「ライセンスプラットフォーム」を施行することを発表しました。
同工業会は、MA-T技術の試用や利用に関する取り組みを積極的に行い、現在、会員企業は約120社にまで拡大しています。設立から3年半が経過し、技術の試行段階から社会実装段階へと進む案件が増加しており、このプラットフォームは、会員企業の事業活動をさらに支援することを目的としています。
ライセンスプラットフォームの概要
このプラットフォームは、MA-T®の社会実装を加速させるとともに、技術と技術を掛け合わせるイノベーションの創出を目指し、技術の相互利用を促進します。特許活用の新提案として、ライセンスプラットフォームを構築することで、多くの会員企業がMA-T®を利用しやすくなり、その普及と発展、さらなる技術革新が期待されます。
ライセンスプラットフォームの特徴
特徴1:サブライセンスによる特許の相互実施
特許権の権利者の移転を必要とせず、工業会は会員企業からサブライセンスの形で実施許諾を受け、それら特許を整理し、会員企業からの申し込みに応じて、実施希望企業に対してサブライセンスを行います。
特徴2:MA-T技術の相互利用を促進する特許リスト
工業会運営委員会が管理する特許リスト(サブライセンス可能な特許権のリスト)は、会員企業が閲覧可能で、随時更新されます。必要な特許をパッケージでサブライセンス可能で、一つの特許に限らず、一度に複数の特許に関してサブライセンスの申込が可能です。さらに、MA-T関連特許以外にも、会員企業が希望する特許をリストに追加することで、会員企業の独自ドメイン技術との相互利用を促進します。
特徴3:MA-T技術等の新規技術の導入コストを低減
専門的で時間のかかる知財デューデリジェンスや契約交渉を極力省くための仕組みを構築しました。技術お試し後の産業化へ、サブライセンスコストの導入試算が可能な仕組みです。サブライセンス料は、特許庁のガイドラインを参考に、平均的なライセンス料よりも低額に設定されています。
会員企業への支援
日本MA-T工業会は、MA-T関連特許と自社特許の相互利用を促進し、ライセンスプラットフォームをご活用いただくことで、会員企業の新たな技術開発とビジネスチャンスの創出を支援します。
まとめ
日本MA-T工業会が開始した「ライセンスプラットフォーム」は、MA-T®技術の社会実装を加速させ、技術革新を促進する画期的な取り組みです。会員企業は、このプラットフォームを通じて、新たな技術開発やビジネスチャンスを獲得し、さらなる発展が期待されます。