フィリップ証券株式会社の新たな展開
2024年11月12日から、フィリップ証券株式会社(以下「当社」)が東京証券取引所(以下「東証」)への上場申請会社向けに公開引受業務を提供開始することが発表されました。この新たな取組みは、投資銀行業務と株式執行業務のさらなる強化を目的としており、企業にとっての上場をサポートする大きな一歩となります。
公開引受業務の内容
当社が主幹事候補証券会社として参加することにより、東証や福岡証券取引所、名古屋証券取引所における一般市場への公開引受業務が行えるようになります。また、特定投資家向け市場であるTOKYO PRO Market(TPM)やFukuoka PRO Marketに対しても、J-Adviser業務やF-Adviser業務を継続提供することから、上場を目指す企業へ一貫した支援が可能になりました。
ステップアップ上場の成功事例
TPMから一般市場へのステップアップ上場を目指す企業は年々増加しています。2021年から2024年までの実績を見ると、TPM上場企業から一般市場への上場が続いており、合計12社が成功を収めています。このうち7社は東証へ上場しており、東証上場を目指す企業の需要が旺盛であることが伺えます。
上場を希望する企業にとって、TPMは流通株式数や時価総額の基準がないことから、資金調達を自由に選択できる利点があります。このような柔軟性があるため、企業はTPMを経てスムーズに一般市場へ移行する傾向にあります。
フィリップ証券とはどのような会社か
フィリップ証券株式会社は、「わかる、かわる」というブランドコンセプトのもと、投資の楽しさと理解を広めることを目指しています。親会社のPhillipCapitalは、世界中に展開しており、そのスケールを活かした地域密着型の営業が特徴です。創業1944年という長い歴史を持ち、特に東京都中央区日本橋の本社は歴史的な建物として多くのメディアに取り上げられています。
結論
フィリップ証券が公開引受業務を開始することで、企業の上場支援が一層強化され、今後の市場の活性化が期待されます。上場を目指す企業にとっては、フィリップ証券との連携が新たな成長機会を提供することでしょう。今後の動きにも注目が集まります。