ランスタッドが3年連続でD＆Iアワード最高評価を受賞した背景と取り組み

ランスタッドが受賞したD&Iアワードとは

　ダイバーシティ＆インクルージョン（D&I）という言葉は、今や企業文化の重要な要素とされています。その中でも、D&Iアワードは企業がどのように多様性を尊重し、インクルーシブな環境をつくり出しているかを評価する注目の表彰制度です。ランスタッド株式会社は、このD&Iアワードにおいて、最高評価である「ベストワークプレイス」を3年連続で受賞しました。

ランスタッドのD&Iへの取り組み

　ランスタッドは、東京都千代田区に本社を構え、世界39の国と地域で人材サービスを提供する企業です。特殊な性別や文化、障がいを持つ人々のあらゆる能力を引き出すためのあり方を模索し、多様な人材が活躍できる職場環境作りに努めています。具体的には、以下のような多岐にわたる取り組みを行っています。

1. 人事制度の見直し: 女性や短時間勤務の社員を対象にした成長支援を行っています。試験的に導入された人事制度は、従業員一人ひとりの能力を引き出す方向に設定されています。

2. 経営層からのメッセージ発信: 経営者がダイバーシティの重要性について直接発信することで、職場全体にその姿勢を浸透させています。これにより、一人ひとりがD&Iの重要性を認識し、積極的に推進する文化が醸成されています。

3. 従業員リソースグループ（ERG）の活動: LGBTQ＋や障がい者、ワーキングペアレントなど、多様な背景を持つ人たち向けの7つのERGを設け、働きやすい環境作りをさらに推進しています。

4. ED&Iの理解を深めるツール作成: LGBTQガイドラインや発達障がいについての教育ビデオなど、従業員の理解を促すための資材も積極的に作成されています。

社外への啓蒙活動

　ランスタッドのD&I推進の取り組みは、社内にとどまらず社外への発信も重視されています。オランダ大使館と共催したED&Iに関するラウンドテーブルや、東京レインボープライド、九州レインボープライドへのブース出展など、多方面での活動を展開しています。これにより、企業イメージの向上だけでなく、社会全体の意識向上に寄与しています。

未来に向けた展望

　ランスタッドは、今後もD&Iの推進を重要なミッションとして掲げつつ、革新的な取り組みを続けていく方針です。全ての人がありのままの自分でいられる社会を目指し、職場環境の改善を続けていくことで、日本国内外でのさらなるインパクトを生み出すことを期待しています。

　このように、ランスタッドの活動は企業の枠を越え、社会全体に良い影響を与えるものとなっています。これからの動きに注視していきたいです。