南日本運輸倉庫がISO31512認証を取得し、国際競争力向上を目指す

南日本運輸倉庫が「ISO31512」認証を取得



2024年3月、南日本運輸倉庫株式会社(以下、南日本社)は、国際標準化機構(ISO)が発行した「ISO31512」の認証を正式に受け取りました。これは、コールドチェーン物流の国際規格であり、企業が従うべき基準が示されている重要な規範です。

この認証は、国土交通省が主導し、昨年12月に発行されたもので、コールドチェーン物流におけるBtoBセクター向けの要求事項とガイドラインを定めています。南日本社は2025年3月に日本海事協会から認証証書を授与され、これによって自社の運輸サービスの品質と信頼性が国際的に確認された形となります。

コールドチェーンの重要性



コールドチェーンとは、温度管理が厳重に行われる物流システムで、主に食品や医薬品の輸送に利用されます。このシステムにより、新鮮さや品質が保持され、消費者へ安全な商品を届けることができます。近年、食生活の多様化や経済成長に伴い、コールドチェーンの需要が世界的に高まっています。特にASEAN地域においては、冷凍食品や生鮮食品の取引が活発化しており、それに対応するための規格整備が求められています。

国土交通省の取り組み



国土交通省は、コールドチェーンの国際的な普及を推進しています。その一環として、ISO31512認証を活用し、国内企業が海外市場で競争力を持つよう支援しています。このような規格の普及は、ピーク時の物流効率向上のみならず、国際的な信用を高めることにも寄与するでしょう。

南日本社のISO31512認証取得は、特に日本企業の国際競争力を強化する一歩といえるでしょう。経済成長を遂げている国際市場で、持続的な成長を目指す企業にとって、国際的な認証は市場進出の重要な鍵となるからです。

今後の展望



今後、国土交通省においては、コールドチェーン物流の国際標準の普及がますます進むと考えられます。南日本社は、この認証取得を機に、さらなるサービス向上を目指し、質の高い物流サービスの提供を目指しています。また、全国の物流企業が同様の取り組みを展開することで、日本全体の物流業界が国際的に評価されることを期待されています。

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