定額減税で増えたお金、どう使う?生活費と貯金が主流!
今年6月から始まった定額減税は、国民負担の軽減を目的として、納税者本人だけでなく扶養家族も対象に、年間で1人あたり所得税3万円、住民税1万円が減税されます。しかし、実際のところ、どれほど手取りが増えるのか、どの程度減税されるのか、よく分からないという声も少なくありません。
そこで、WeCapital株式会社が20代~50代の男女1,007人を対象に実施した「定額減税とおこづかい相場」に関する意識調査の結果から、定額減税で増えたお金の使い道や、令和の社会人の「おこづかい事情」について詳しく見ていきましょう。
定額減税の理解度は?
調査では、6割以上の人が定額減税の仕組みや背景を「よく理解している」「何となく理解している」と回答しました。しかし、「聞いたことはあるが、理解はしていない」という回答も3割近くあり、制度への理解が十分とは言えない状況がうかがえます。
定額減税で増えたお金の使い道
定額減税によって増えたお金の使い道として、最も多かったのは「生活費(56.2%)」でした。次いで、「貯金(自分用)(34.3%)」、「貯金(家族用)(16.8%)」と続き、一時的に増えたお金は、消費よりも生活費や貯金に充てる人が多いことが明らかになりました。
物価高騰の中、おこづかい事情は?
物価高騰が続く中、自分のために使えるお金である「おこづかい」は、以前と比べてどのように変化しているのでしょうか?
調査結果によると、7割の人が「おこづかいは変わらない」と回答しました。一方で、2割の人が「減った」と回答しており、生活費などの支出増加によって、趣味や娯楽にかかる費用を節約している様子がうかがえます。
令和の社会人、おこづかいは?
令和の社会人の「おこづかい」相場はどのくらいなのでしょうか?
調査では、「現在のおこづかいの金額」について、最も多かった回答は「~30,000円(38.5%)」でした。次いで、「~10,000円(22.7%)」、「~50,000円(14.7%)」と続きました。物価高騰の影響もあり、自由に使えるお金はそれほど多くないことがわかります。
おこづかいが足りないときの対処法は?
おこづかいが足りないときに、どのような方法でやりくりしているのか、調査では具体的な回答も得られました。
配偶者と相談する
貯金を切り崩す
生活費を削る
副業をする
我慢する
昼食のグレードを下げる
妻に前借りする
フリマアプリを利用する
など、さまざまな方法でやりくりしていることがわかります。
貯金額の変化は?
物価高騰の影響は貯金額にも及んでいるのでしょうか?
調査では、「物価高騰が顕著になる前と比べて、毎月の貯金額に変化はありますか?」という質問に対し、「変わらない(46.9%)」と回答した人が最も多かった一方で、「余裕がなくなった(26.9%)」、「まったく余裕がなくなった(12.6%)」と回答した人も3割以上いました。
定額減税が始まった後でも、貯金するお金は変わらず、むしろ貯金に回せるお金が減っている人がいるのかもしれません。
投資への意識は?
投資をしている人はどのくらいいるのでしょうか?
調査では、4割以上の人が「現在、投資をしている」と回答しました。また、現在は行っていないが過去に行っていた人も1割程度いることがわかりました。
投資を始めたきっかけとして、最も多かったのは「老後資金のため(69.7%)」でした。次いで、「勉強や趣味に使えるお金を増やすため(28.1%)」、「生活費のため(24.5%)」と続きました。
投資は老後資金の準備だけでなく、生活費の補填や、自分のための資金作りといった目的で活用されていることがわかります。
まとめ
今回の調査結果から、定額減税の理解度や、物価高騰によるおこづかいや貯金額の変化、投資への意識など、令和の社会人の経済状況に関するさまざまなことが明らかになりました。
定額減税は、生活費や貯金に充てる人が多く、物価高騰の影響で貯金額に余裕がなくなった人もいるようです。投資は、老後資金や生活費の補填、趣味や勉強のための資金作りなど、さまざまな目的で活用されていることがわかりました。
今後も、定額減税や物価高騰、投資などの経済状況に関する情報を収集し、分析していくことが重要です。