若年層が最も多くの被害を受ける投資詐欺の実態を探る
最近、SNSやLINEを通じた投資詐欺が急増しており、特に20代がその被害に遭う率が高いという驚くべき調査結果が発表されました。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」が実施した全国7000人を対象にした実態調査の結果、実際に投資詐欺の被害に遭った人は全体の4%ですが、詐欺の勧誘を受けた人を合わせるとその数は15.7%に達しました。
調査の概要
- - 調査方法:インターネット調査
- - 調査対象:全国20歳以上の男女
- - 調査人数:7000人
- - 調査日:2024年9月28日〜10月1日
この結果からも、若い世代は詐欺に遭遇するリスクが高いことが分かります。特に20代では、実際に被害を受けた人の割合は6.9%に達し、40〜60代と比べて明らかに高い数値となっています。 これは、金融リテラシーが低く、簡単に「儲かる」と信じ込んでしまう傾向が強いためかもしれません。
友人や知人も被害に
調査では、回答者本人が詐欺や勧誘に遭ったことがあるかだけでなく、友人や知人が同様の経験をしているかどうかも調査しました。その結果、友人や知人の詐欺遭遇率は全体で13.1%(被害5.3%+勧誘7.8%)でした。最も高かったのは20代で、16.8%が友人や知人が被害に遭ったと回答しています。 これは、詐欺が広がりやすい環境を示唆しています。
金銭的被害の実態
投資詐欺の手口は多岐にわたりますが、調査の結果、詐欺や勧誘に遭遇した人の約48%が金銭的被害を報告しています。さらに、被害を受けた288人に具体的な金額を聞いたところ、最も多かったのは「100万円未満」であり、8.3%は「1000万円以上」の被害を受けたと答えています。 これらの数字は、詐欺の深刻さを物語っています。
具体的な詐欺の実例
調査に寄せられた具体的な詐欺の例を見ていきましょう。20代の被害者の声には、以下のようなものがあります。
- - 「これをやればお金がどんどん入ると言われた」
- - 「友人に紹介された業者が架空の会社だった」
30代でも実態が明らかになります。
- - 「ソーシャルレンディングで300万投資して焦げ付きました」
- - 「知人に投資を強く勧められ、そのまま騙された」
このように、詐欺の方法は多様で、巧妙になっています。特にSNSなどでの勧誘は、信頼感を持たせるためにごく普通の人々が利用されることが多いです。
注意喚起と対策
「必ず儲かる」といった煽り文句には特に注意が必要です。信頼できる人でも、冷静な判断を持つことが重要です。投資詐欺に遭わないためには、自己防衛の意識を持つとともに、金融教育を受けることが必要でしょう。株式会社トレジャープロモートでは、投資教育を通じてこれらの問題を解決するための取り組みを行っています。
今後も、このような調査や情報提供を通じて、投資詐欺から一人でも多くの人が守られることを願っています。金融リテラシーを高めて、悪質な詐欺行為に陥らない社会を目指していきましょう。