モースマイクロ、シリーズB資金調達ラウンドで3,000万豪ドルを追加調達
モースマイクロが3,000万豪ドルの資金調達を発表
オーストラリア・シドニーを拠点とするファブレス半導体企業、モースマイクロ(Morse Micro PTY. LTD.)が、シリーズB資金調達ラウンドで新たに3,000万豪ドルを調達したと発表しました。この資金調達は、Telstra SuperやHESTA、Hostplus、NGS(Blackbird Venturesが管理)、UniSuper(Uniseedが管理)などの大手退職年金基金からの投資により実現しました。
このラウンドの資金調達総額は1億7,000万豪ドルに達し、オーストラリアのスーパーファンドがポートフォリオの多様化を目指す中で、不確実な市場でも安定したリターンを生み出す資産を構築することを示しています。大手年金基金は合計で2,750億豪ドル以上の資産を管理しており、モースマイクロもこの一環としてIoT接続の普及を一層進めていく方針です。
CEOのコメント
モースマイクロの共同創業者でありCEOであるマイケル・デニル氏は、今回の投資を受け「当社がデジタルの未来に革命をもたらす道を歩むことができて嬉しい。これらの優れた機関投資家からの支援は、IoT接続を革新する我々のビジョンに対する信頼を示している」と述べました。また、Wi-Fi HaLowの成長が今後さらに進展することを期待していると語っています。
技術の進化
モースマイクロは、2016年の創業以来、低消費電力でありながら長距離のワイヤレス接続に特化しており、業界最小・最速・最も低電力のWi-Fi HaLow準拠SoCやモジュールを展開しています。これにより、IoTエコシステムにはさまざまなユースケースがあり、従来のWi-Fiネットワークの10倍の距離、100倍の面積、1,000倍のボリュームを実現することが可能です。
投資家からの評価
Blackbird Venturesのオペレーティングパートナーであるロビン・デンホルム氏は、モースマイクロのチームが設立以来「素晴らしい」業績を上げてきたとし、提供する技術が革新的であることを賛美しています。彼女はまた、投資家を代表して、モースマイクロのさらなる成長を支援できることに喜びを表明しました。
このような背景の中で、モースマイクロは今後もWi-Fi HaLowソリューションの開発に専念し、IoT向けの次世代接続技術を先導する存在としての地位を築いていくことでしょう。また、今後の展望として、デジタル化を進める中で新たな可能性を開拓し、接続の未来を広げることを目指しています。
まとめ
モースマイクロは、その革新的な技術と資金調達によって、IoT接続の進化をさらに加速させる意向です。今回の資金調達が、同社の成長の礎となり、デジタル未来に向けた新たな道を切り開く契機となることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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Morse Micro PTY. LTD.
- 住所
- Level 8, 10-14 Waterloo Street Surry Hills, NSW 2010
- 電話番号
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