摂南大学が開催するAR防災イベント
摂南大学理工学部住環境デザイン学科が地域貢献の一環として、11月17日に小学生向けイベント「AR防災まちあるき」を開催します。このイベントは、自然災害が頻発する現代において、次世代を担う子どもたちに防災意識を高めてもらうためのものです。参加者は、タブレット端末を使ってAR技術を活用し、ゲーム感覚で防災知識を習得することができます。
イベントの見どころ
「AR防災まちあるき」は、地域の特性に応じた災害リスクを考慮したARクイズを用意し、地域住民と学生たちが一体となってアクティブに防災教育に参加する形式をとっています。恐ろしい大地震や台風といった実際の自然災害を直接描写するのではなく、設定である「わがままドラゴン」が引き起こすハプニングを通じて、子どもたちに災害時の行動について考えてもらう工夫がされています。このアプローチにより、災害の深刻さを軽減しつつも、現実的な防災知識を身につけられるよう配慮されています。
参加者は、まちなかを歩きながら様々なシナリオに挑戦し、楽しい体験の中で災害時の危険を知ることができます。実際に、昨年のイベントでは、参加者から「楽しかった」という声が多く寄せられ、「災害時にどのように行動すれば良いか分かった」「授業ではなく、町歩きでの避難訓練が新鮮だった」といった感想が溢れました。
参加内容と申し込み方法
この防災イベントは、小学生を含む家族が対象で、12組限定となっており、参加は無料ですが、事前申し込みが必要です。詳細は以下の通りです。
- - 日時: 2024年11月17日(日)10時~15時(所要時間約45分)
- - 場所: 寝屋川市立成美小学校 体育館
- - 対象: 小学生を含む家族(保護者1人の同伴要)
学生たちの主体的な参加
今年も進行役として参加している学生たちは、昨年の経験を経て、イベントの企画や運営に積極的に関わっています。学生たち自身が地域協議会との打ち合わせを行い、地域の特性を活かした防災コンテンツを開発しています。このように、地域との連携を大切にしながら進めることで、学生たちの学びも深まり、地域に対する理解も深まっています。
地域コミュニティの活性化
このイベントを通じて期待されるのは、参加者だけでなく、地域の住民が主体的に防災活動に関わることによるコミュニティの活性化です。家族で楽しめる防災学習を通じて、地域全体の防災力が向上し、いざという時に備える意識が醸成されることが期待されています。
最後に、これまで以上に意識が高まる防災の必要性を感じつつ、子どもたちが「楽しい」を通して賢く防災について学べるこのイベントに、多くの家族が参加してくれることを願っています。