科学的疑問の答えは?
2025-06-17 10:41:25

環境省の無視された科学的疑問:どうぶつ基金の挑戦と未来の動物政策

環境省への疑問、どうぶつ基金の立ち上がり



2025年4月22日、公益財団法人どうぶつ基金は環境省が進める「奄美大島におけるノネコ管理計画」に関する公開質問状を提出しました。この計画では、数千匹規模のノネコが捕獲され、応じて殺処分される方針が掲げられていますが、その科学的根拠の妥当性が問われています。

どうぶつ基金はこの計画の基盤となる研究に疑問を呈し、具体的かつ科学的な整合性を求めています。ただし、これは感情的な意見ではなく、きわめて理にかなった正当な質問です。こうした問いは、国が進める政策に対し、国民が納得できる理由を求めるものであり、開かれた民主主義社会において重要です。

環境省の反応



しかし、公開質問状に対して返ってきたのは、期待を裏切る内容のない“ゼロ回答”でした。環境省は「対象論文は査読を経た学術論文であるため、回答を控える」とし、具体的な研究の評価方法や利用方法についての説明は一切されていませんでした。出典元の論文が引用されることはあっても、どのようにそれが政策に活用されているのかという明確な説明が欠けています。

このような姿勢は、国民の期待を裏切るものであり、科学に基づく政策決定の重要性を軽視するものです。ましてや、国費を投入し、多くの命が影響を受けたり、奪われる政策に対しては、より真剣に向き合う必要があるのではないでしょうか。

今後の展望



どうぶつ基金は今後もこの問題を追及していく意向を示しています。この問題は、我々がいかに科学と誠実さに基づいた政策決定を行うべきかを考える重要な機会でもあります。環境行政が本当にこのままでよいのか、国民一人ひとりが再考すべき課題です。

どうぶつ基金の活動について



どうぶつ基金は1988年に設立された非営利の動物愛護団体で、活動資金は全て寄付によって賄われています。特に、飼い主のない猫に対する無料不妊手術「さくらねこTNR」に注力し、多頭飼育崩壊に対する支援や啓発活動も展開しています。

「さくらねこTNR」は、飼い主のいない猫の繁殖を防ぎ、社会問題を軽減する取り組みです。耳先をカットして不妊手術済みであることを示す「さくらねこ」を増やすことで、苦情や殺処分の減少に寄与しています。さらに、どうぶつ基金の「ちきゅう部」では、環境と動物問題の構造的分析と提言を行っています。

地域と未来のために



「いのちとちきゅうをつなげる視点で社会を見直す」という理念のもと、どうぶつ基金は地域に根ざした活動を行い、今後も環境と動物の問題についての正しい情報を広げていくことを目指しています。全ての命が大切にされる社会の実現に向けて、私たちも共に考えていきましょう。


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会社情報

会社名
公益財団法人どうぶつ基金
住所
兵庫県芦屋市奥池南町71-7
電話番号
0797-57-1215

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