アップデイティット株式会社の新機能「crossnote ML」
ITベンチャーのアップデイティット株式会社は、次世代型の文書管理ソフト「crossnote」の新オプション機能である「crossnote ML」を発表しました。この新機能は、機械学習を利用した文書の自動分類を実現します。ユーザーは、この機能を活用することで、専門的な知識を持っていなくても機械学習を効果的に利用できるようになります。
自動分類の具体例
このたび同社が公開した自動分類の実例は、特に実用性を知ってもらうための取り組みの一環として行われました。以下の三つのテーマに基づく自動分類が実施され、その結果が報告されています。
1. 文体からの作者判別
まず、明治時代の文豪たちの作品に対して、crossnote MLを適用し、特定の作者に基づいて文体を分類する試みが行われました。機械が文章に含まれる個性をどの程度判別できるか、非常に興味深い結果が得られることでしょう。
2. パブリックコメントの分類
次に、神奈川県が募集した高校入試制度に関するパブリックコメントが対象となりました。自由記載のため、表現方法は人によって異なり、比較的データ数が少ないため、難しい課題と言えます。このような背景から、crossnote MLがどのように内容を分類していくのかが注目されます。
3. Wikipedia記事の分類
最後の試みとして、Wikipediaに掲載されている哺乳類に関する情報を用いて、「分布」、「生体」、「形態」に関するテキストを正しく分類できるか検証しました。構造的な情報を抜き出し、的確な分類が可能になるのか、結果が期待されます。
実用性の高い分野での活用
「crossnote」は現在、製薬分野における新薬申請業務や自動車マニュアルの作成など、正確なドキュメンテーションが求められる業務に広く利用されています。提供形態はオンプレミス型及びクラウド型の両方が可能で、crossnote MLはcrossnoteへのアドオンとして利用することができます。
さらに、この機能の開発にはニューヨーク大学の准教授である関根聡氏との共同研究が基づいています。このような専門的なバックグラウンドを持つcrossnote MLは、さまざまな業界において文書管理の効率化に寄与することでしょう。
詳細情報
実際の分類例については、
こちらのページをご参照ください。また、「crossnote」についての詳細情報は、
当社ホームページにて確認できます。