NIJINアカデミーが川越で実施する遠足の新たな挑戦
2025年11月22日、埼玉県川越市で、株式会社NIJINが運営する不登校オルタナティブスクール『NIJINアカデミー』が生徒主体のフィールドワーク、「川越遠足」を開催します。この企画は、不登校を経験した子どもたちが主体となり、行き先の選定、予算の策定、ルートの決定、役割分担の計画まで自ら行うことで、学びの新たな形を提案するものです。日程の当日は、蔵造りの町並み、川越氷川神社、時の鐘、蓮馨寺、川越会館を巡ることで、川越の文化や観光の資源と「自分らしい学び」を結びつける予定です。
遠足の背景
この遠足は、中心メンバーの子どもたちが、「自分たちの住む町、川越の魅力を仲間に伝えたい」という強い思いから生まれました。そして、以前参加したリアルなイベントで感じた「自分が企画側に回り、仲間に楽しい時間を届けたい」という体験が、さらなる動機となったのです。川越を舞台に、子どもたちが自らの手で遠足を実現するプロジェクトとして構想されました。
遠足の概要
この遠足は2025年11月22日(土)の10時から14時30分まで実施され、参加者はNIJINアカデミーに在籍する生徒を対象としています。集合場所は川越氷川神社で、子どもたちが計画したスケジュールに従い、次々と名所を訪れる予定です。予定されている主な訪問先は以下の通りです。
- - 10:00 川越氷川神社 集合
- - 10:30~ 時の鐘
- - 11:00~ 蓮馨寺
- - 13:30~ 川越会館
遠足の準備を進める子どもたちは、行き先の選定や当日のスケジュール、役割分担について自主的に取り組んでいます。ミーティングでは「どの神社が一番みんな楽しめるかな?」「雨天時にはどう行動するか?」といった具体的なアイデアが次々と上がり、仲間同士で意見を出し合いながら計画をブラッシュアップしている様子が印象的です。
「自分らしい学び」を実現
この川越遠足を通じて、不登校を経験した子どもたちは、外の世界に一歩踏み出す機会を得ます。彼らは「自分の企画にみんなが賛同してくれた!」「みんなでつくる楽しさを実感している!」という成功体験を積み重ねていくことでしょう。このように、自らの選択と協働によって生まれた学びの機会は、NIJINアカデミーに独自の価値を生み出します。
NIJINアカデミーの理念
NIJINアカデミーは、2023年9月に開校した不登校を支援するオルタナティブスクールで、全国38以上の都道府県から550名を超える生徒が集まっています。学校に通えないことを劣等感や罪悪感に変えないために、「心理的安全性」「対話的な授業」「子ども主体のプロジェクト」をカリキュラムの中心に据えています。希望を持てる学びの選択肢を提供することで、参加希望者の90%以上が在籍校の出席認定を得ることにも成功しています。
光を照らす教育を目指すNIJINアカデミーは、今後もオンラインとリアルを組み合わせた探究的な取り組みを通じて、子どもたちが自ら企画・実行するフィールドワークを増やしていく計画です。彼らが自らの手で学びを構築し、その経験を生かして未来を切り開いていく様子は、今から楽しみです。