高校生が展示するPOPフェアの開催情報
東京・恵比寿にある有隣堂 アトレ恵比寿店で、4月19日から5月23日までの間、「田園調布雙葉中学高等学校POPフェア」が開催されます。このフェアでは、東京都世田谷区にある田園調布雙葉中学高等学校の高校1年生98人が、自身が選んだ本とともに制作したPOP(ポップ)を展示します。これは、書店員の大平雅代さんによる「POP作り」の出張授業に連動した取り組みであり、今回で3回目の開催となります。
フェアの目的と意義
このイベントが開催される背景には、読書の重要性があります。読書は、私たちの知識を深めるだけでなく、想像力や表現力を育むうえでも大切な活動です。書店という場を通して生徒たちは、自分の選書とそれを表現することの楽しさを学び、一方で読書文化を地域で支える意義も実感できる機会となっています。
有隣堂は「地域ぐるみで読書文化を育む」ことを目指し、学校と協力しながら「POP作り出張授業」やビブリオバトル、オリジナルツールを利用した読書ワークショップなど多角的に読書を促進しています。
フェアの内容
このPOPフェアでは、参加した生徒ひとりひとりの心を込めたPOPが展示され、それぞれが選んだ作品が並びます。ティーン世代に人気の作家や作品から、自分を表現するユニークな作品まで多様なラインナップが期待されています。特に、日常では目にしない隠れた名作に新たな注目が集まり、出会いが生まれる素晴らしい機会となるでしょう。
大平雅代さんはこの取り組みについて、「学生読者の視点での選書が新鮮で、そこから生まれるエネルギーを感じて欲しい」とコメントしています。生徒たちの情熱を感じながら、お客様がその熱量を自身でも体験できるようなフェアにしたいと意気込んでいます。
POP作りの授業の様子
授業は2025年2月に田園調布雙葉中学高等学校で行われ、POPの効果について実例を交えながら説明されました。講師として登場した大平さんは、POPを通じて本の魅力を視覚的に伝えるコツや、他者に感情を伝える表現方法について教えました。この授業の目的は、自分の気持ちを伝える楽しさや、読書を新たな角度から楽しむことを体感することです。生徒たちは、自作のPOPを制作し、書店に並ぶ体験を通して、社会や読書に対する理解を深める機会となっています。
学校からの評価
POPを描くことで本に触れる機会が増え、これが生徒たちにとって「本」との関係を深めるきっかけになると期待されています。また、授業を通じて自分の意見を客観的に捉え、他者に表現する楽しさも実感できるでしょう。このフェアを経験することで、実際の書店という現場で自分の考えを発表する責任感も学ぶことができると言います。
有隣堂 アトレ恵比寿店の取り組み
有隣堂は1909年に設立され、115年を迎えた歴史ある書店です。神奈川や東京、千葉などに店舗を展開し、ただ本を販売するだけでなく、様々な読書支援活動にも力を入れています。今後も地域の学校や公共施設と連携し、読書の楽しさを広げるための様々なイベントを開催していく予定です。書店員の熱意を感じながら、訪れたお客様が素敵な本と出会えるような場所を提供し続けています。
フェア開催概要
- - 開催期間:4月19日(土)~ 5月23日(金)
- - 開催場所:有隣堂 アトレ恵比寿店
- - 住所:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 アトレ恵比寿5F
- - 営業時間:10:00~21:00
- - 公式ホームページ:有隣堂 アトレ恵比寿店
今後も、地域密着型の書店として活動を続け、有隣堂アトレ恵比寿店での学生たちによる作品展示をぜひ楽しんでください!