埼玉県「再配達削減推進月間」キャンペーン
埼玉県は12月を「再配達削減推進月間」と定め、「宅配を1回で受け取ろうキャンペーン」を実施することを発表しました。この取り組みの背景には、物流業界での深刻な人手不足があり、持続可能な物流体制を構築するためには再配達を減少させることが重要だとされています。
背景と目的
要因の一つとして、過去10年間の宅配便の取扱個数の急増が挙げられます。しかし、再配達率は約1割と高止まりしており、この問題が続くとドライバーの人手不足が解消されず、スムーズな荷物の配送が難しくなります。再配達を減少させることは、ドライバーの負担軽減だけでなく、環境問題への配慮とも繋がります。
そこで、埼玉県は令和6年9月に23団体と共に「埼玉の持続可能な物流の確保に向けた共同宣言」を行い、これに基づく取り組みとして「宅配を1回で受け取ろうキャンペーン」を策定しました。このキャンペーンでは、消費者が行動を変えることを促進することを目的としています。
キャンペーンの詳細
本キャンペーンのキックオフイベントが12月7日にさいたま新都心駅の東西自由通路で実施されます。イベントでは、宅配ロッカーや置き配バッグの活用を促進するためのデモンストレーションが行われ、大野知事と女優の島崎遥香さんがその様子を披露します。その後、参加者は「再配達削減PRチラシ」の配布や宅配ロッカーの体験、置き配バッグの配布などに参加することができます。
1. ### イベント情報
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日時: 令和6年12月7日(土)11時~13時(セレモニー 11時00分~11時30分)
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場所: さいたま新都心駅 東西自由通路
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内容: デモンストレーション、各種展示、体験ブース
2. ### PR活動
県の広報媒体を通じて、キャンペーンの内容や目的を周知します。「彩の国だより」やテレビ・ラジオ番組「いまドキッ!埼玉」など、様々なメディアで情報が発信されます。
3. ### 企業や団体との連携
金融機関や消費者団体と連携し、企業経営者向けの通知やPR動画が作成されます。特に大手EC事業者や地元の企業が参加し、広報活動を展開していきます。また、市町村への働き掛けも行い、地元の協力を仰ぎます。
結び
この取り組みを通じて、埼玉県内の物流健全化が進むことが期待されています。再配達削減の意義を理解し、ライフスタイルの見直しを行うことで、地域の持続可能性に寄与することができます。県民の皆さんもぜひ、キャンペーンに参加し、協力していきましょう。