内航船舶輸送統計月報:令和6年3月、総輸送量減少 - 石油製品・化学薬品輸送も減少
内航船舶輸送統計月報:令和6年3月、総輸送量減少 - 石油製品・化学薬品輸送も減少
国土交通省が発表した令和6年3月分の内航船舶輸送統計月報によると、総輸送量は前年同月比7.5%減の25,590千トン、輸送量は10.7%減の12,950百万トンキロと減少しました。
主要品目の輸送量減少
主要10品目では、トンベースで砂利・砂・石材が14.7%減、石灰石が5.7%減、セメントが11.8%減と、建設資材の輸送量が大きく減少しました。一方、鉄鋼は2.3%増、石炭は22.2%増と増加しました。
石油製品では、原油が4.5%増と増加したものの、重油が10.0%減、揮発油が5.4%減、その他の石油製品が14.5%減と減少しました。化学薬品も13.2%減と減少しました。
燃料消費量・航海距離も減少
燃料消費量は10.7%減の189,851千リットル、航海距離は13.1%減の10,780千キロメートルと減少しました。
輸送効率は向上
内航船舶全体の輸送効率は39.4%と、前年同月比で向上しました。用途別では、貨物船が38.0%、油送船が42.3%でした。
減少要因
輸送量の減少は、国内経済の減速や建設投資の低迷、原油価格の高騰などが影響していると考えられます。
今後の見通し
今後の内航船舶輸送量は、国内経済の動向やエネルギー政策、物流の効率化などの動向に大きく左右されることが予想されます。
内航船舶輸送統計:3月 - 減少傾向に注目すべき点
今回の内航船舶輸送統計月報は、総輸送量や主要品目の輸送量の減少、燃料消費量や航海距離の減少など、全体的に厳しい状況を示しています。これは、国内経済の減速や建設投資の低迷、原油価格の高騰などが影響していると考えられます。
特に、石油製品や化学薬品などの輸送量の減少は、今後の経済活動に影響を与える可能性があります。これらの製品は、製造業やエネルギー産業など幅広い産業にとって重要な原材料であり、輸送量の減少は、これらの産業の活動にブレーキをかける可能性があります。
一方で、輸送効率の向上は明るい兆しと言えるでしょう。これは、内航船舶の技術革新や燃料効率の改善などが進んでいることを示しています。今後、さらに輸送効率の向上を進めることで、輸送コストの削減や環境負荷の軽減につなげることが期待されます。
今後の内航船舶輸送は、国内経済の動向やエネルギー政策、物流の効率化などの動向に大きく左右されることが予想されます。今回の統計月報は、これらの動向を注視していく必要性を改めて示唆しています。