Web3型IoTソリューションのフェーズ2の完了と次の展望
株式会社CAICA DIGITALは、子会社である株式会社ネクスと共同で進めているWeb3型IoT統合ソリューション構想において、フェーズ2の実証を無事完了したことを発表しました。このプロジェクトでは、段階的にM2M/MEC基盤の実装を検証しており、フェーズ2では5G RedCapとMQTTを利用した通信プロトコルの高度化に成功しました。
フェーズ2の位置づけ
本PoC(概念実証)は、まずM2M/MEC基盤を構築した後、通信プロトコルの改善を行い、最終的には分散型ID(DID)認証を導入することを目指しています。フェーズ2の主な目的は、物流や倉庫環境における環境センサ(温度や湿度など)のデータをリアルタイムで処理し、最適化することでした。
実証内容と成果
フェーズ2では、以下の実証結果が得られました。
1.
リアルタイム処理の有効性: MEC(エッジコンピューティング)環境において、Node-REDを使ってデータをリアルタイムに処理し、即時の判断や通知を実施できることがはっきりしました。さらに、AWS IoT CoreやDynamoDBを使用した長期保存も適切に行えました。
2.
通信頻度の変更によるサーバ負荷の確認: 定期通信の間隔を10分から1分、イベント通信の間隔を10秒に変更しましたが、サーバ側の負荷は大きく増加しませんでした。
3.
プロトコル変更の影響なし: HTTPからMQTTにプロトコルを変更しても、データの送受信には問題が無いことが確認され、それに加えて5G RedCapを利用する際の安定性も確認できました。
4.
温度異常検知の成功: サーバ上で設定した閾値を超える温度が検知された際には、Slackを通じてアラートが正常に発動しました。
5.
データ管理の整備: DynamoDBにおけるデータ蓄積が確認され、プライマリーキーとソートキーの設計も適切に行われました。
今後の課題と展望
フェーズ2を経て得られた知見は、国内での5G RedCap商用サービスの開始が他社に先駆けて行われた結果、さまざまな利点を低コストで享受できることが分かりました。また、MQTTプロトコルを使用することで、通信における信頼性が向上しました。これまでのHTTP通信に比べ、常時接続機能も活かし、リアルタイムでのデータ通信が容易となります。
次のフェーズ3では、すべてのデバイスに分散型ID(DID)を実装し、ブロックチェーン技術を用いた認証連携の高度化を検証する予定です。これにより、スマートシティやMaaS、無人店舗、工場の自動化などの新しいサービスへの展開が期待されます。今後も、CAICA DIGITALはIoT分野での革新を続け、技術開発と企業価値向上を目指していく方針です。