QRコードでつながる新たな福祉機器システム「ぽーさぽーと」
福祉機器の進化が加速しています。新たにリリースされたトレーサビリティシステム「ぽーさぽーと」は、QRコードを活用して義肢や装具、車椅子といった補装具の情報をリアルタイムで提供します。これは、株式会社幸和義肢研究所とペンギンシステム株式会社という、つくば市に本社を置く2つの企業による共同プロジェクトです。
プロジェクトの背景と目的
このプロジェクトは、装具利用者が必要なサポートを受けられない「装具難民」を減少させることを目指しています。装具難民とは、壊れた装具や耐用年数を超過した装具を使わざるを得ない状況にある人たちを指します。正しいサポートが得られないことで、彼らの生活は大きく影響を受けてしまいます。
「ぽーさぽーと」システムの特徴
「ぽーさぽーと」では、補装具に貼られたQRコードをスマートフォンなどでスキャンすることで、その補装具の詳細情報が表示されます。具体的には、製作日や製作業者の情報などが提供されるため、使用者はどのようなサポートを受けられるのかを簡単に確認できます。
補装具製作業者には、QRコードラベルが発行されるWindows向けソフトが提供され、簡単に製品情報を管理できるようになります。また、利用者は特定のウェブサイトにログインすることで、自分の装具に関連する情報や説明書をダウンロードすることができ、孤立感を和らげる工夫がされています。
今後の展望
「ぽーさぽーと」は2019年7月13日から14日にかけて仙台で開催される「第35回日本義肢装具学会学術大会」で発表が行われ、同時に販売も開始される予定です。さらに、2019年10月には神戸での「第17回国際義肢装具協会(ISPO)世界大会」にも参加し、海外展開も計画されています。
プロジェクトの思い
この取り組みには、補装具を利用する方々が自分の体の一部として積極的に向き合えるようになることを願う両社の思いが込められています。彼らは、装具が利用者にとって自信を持って使える道具となることを目指し、製作業者と利用者の架け橋となるサポートを行いたいと考えています。
提供機能と料金
「ぽーさぽーと」は、製作業者向けに以下のような機能を提供します:
- - 製品の製作・修理情報登録
- - QRラベル印刷
- - 補装具利用者向けのメルマガ配信
- - 自社内のユーザー管理
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料金は、初期費用が150,000円(税別)、月額費用が16,000円(税別)となっています。
会社概要
このプロジェクトを支える2社は:
- - 株式会社幸和義肢研究所: 茨城県つくば市大白硲341-1
- - ペンギンシステム株式会社: 茨城県つくば市千現2-1-6 つくば研究支援センター CB10
それぞれのウェブサイトでは、プロジェクトに関する詳細情報やお問合せ先が紹介されています。ぜひご覧ください。[ぽーさぽーと公式サイト](https://powsupport.com) | [販売サイト](https://shop.powsupport.com)
新たな福祉機器システムの登場により、より多くの方々が必要なサポートを受けられることを期待したいです。