次世代を育む!静岡市での海を学ぶキッズサマースクール
静岡市では、一般社団法人静岡UPが主催した「キッズサマースクール2024」が盛況に開催されました。このプログラムは、静岡県内の小学5・6年生を対象にしずまえ鮮魚を中心に海について学ぶもので、参加者は全員で20名、エキサイティングな3日間を過ごしました。
イベントの概要と目的
このサマースクールは、「しずまえの今と未来の調査隊」をテーマに、静岡市の由比・三保エリアを舞台に行われました。子供たちは、静岡が誇るしずまえやしずまえ鮮魚の魅力を学びながら、美しい海を次世代へ引き継ぐことの重要性を知るための貴重な経験をしました。これは日本財団「海と日本プロジェクト」の一環でもあり、海を通じて人と人がつながることを目指しています。
駿河湾の美しさを学ぶ
サマースクールの初日には、駿河湾の特徴を学びました。日本一深いこの海は、2500種以上の魚が生息する豊かな生態系を誇ります。子供たちは、東海大学海洋学部の学生たちと共に、実際に模型を使って駿河湾の複雑な海流や生物について理解を深めました。見て触れながらの学びは、子供たちにとって非常に興味深い体験となりました。
しずまえ鮮魚のブランディング
参加者は次に、静岡市が進めている「しずまえ鮮魚」のブランド化について学びました。しずまえとは、静岡市の沿岸エリアで、地域の漁港で獲れる魚々を指します。この地で捕れる有名なしらすや桜えびをはじめ、様々な魚がブランドとして認識され、PR活動が行われていることを理解しました。子供たちは地元の魚がどのように市販化されているのか、そのプロセスを直接学ぶ特別な機会を手に入れたのです。
陸上養殖の最前線、三保地下海水養殖センター
さらに、三保地下海水養殖センターを訪れ、三保サーモンの養殖方法について学びました。地下海水を利用した養殖方法には、寄生虫や水質問題のリスクを軽減する工夫が数多く施されています。子供たちは、この養殖方法が持つ特異性や重要性を理解し、環境にも配慮した養殖業の現在を見つめることができました。
由比漁港で漁業の現場を見学
サマースクールの2日目には、由比漁港での水揚げと競りを見学しました。漁師と一緒に、実際の水揚げの様子を目の当たりにした子供たちは、普段見られない生きた魚の存在に驚きを隠せませんでした。この体験を通じて、海の恩恵を感じ、持続可能な漁業の大切さを学んだのです。
静岡のソウルフード、黒はんぺんの製造現場
3日目には、静岡の特産である黒はんぺんの製造工場を見学し、パッケージ制作にも挑戦しました。海の魚を使った伝統的な加工方法に触れることで、地域の食文化を理解する機会となりました。さらに、自らがデザインしたパッケージの商品が販売される予定となり、子供たちの創造力が実際の形となることを楽しみにしています。
海でのアクティビティと学びの振り返り
最後には、三保でSUP(スタンドアップパドルボード)を満喫しながら、海の危険性や楽しみ方についても学びました。インストラクターの話を通じて、海の環境問題にも意識を向ける機会となりました。さらに、学んだことを地域に伝えるためのポスターを制作し、自分たちの学びをアウトプットするプロセスを体験しました。
参加者の感想
参加した子供たちや保護者からは「非常に貴重な体験だった」「サマースクールで学んだことを日常生活に活かしたい」といった声が多く寄せられ、地域への感謝の気持ちや海を守る意識を持って帰ってもらいました。このプログラムを通じて、次世代への海の大切さを伝える取り組みが続いていくことを期待したいと思います。
静岡UP団体は「海を未来に繋ぐ」ために、これからも多くの子供たちへの教育を進めていくことでしょう。