StoryHubとnote社が手がける新サービス「note IR執筆プラン」
StoryHub株式会社がnote株式会社と協力し、上場企業向けに「note IR執筆プラン」という新たなサービスを始めました。このプランは、企業が自身のビジョンや戦略を投資家に届けるための支援を行います。AI技術とプロの編集者が連携してIRコンテンツを提供し、企業の想いを「伝わるストーリー」として多くの人に伝えることを目指します。
サービス導入の背景
2025年7月に東京証券取引所が上場企業に向け、IR体制の整備を義務化する方針を発表しました。これに伴い、各社はIR活動を活発化させる必要が生じています。しかし、日本の多くの上場企業、特にグロース市場に上場する企業の多くは、IRや広報体制が未整備で、限られたリソースの中での情報発信に苦労しています。実際、日本IR協議会の調査によると、IR体制が整っていると自信を持って回答できた企業は50%に過ぎないのです。
さらに、最近のトレンドとして、企業のIR活動は伝統的な財務情報中心から、企業のビジョンや成長ストーリーといった非財務情報の重視へとシフトしています。これにより、企業が求める情報の質や内容も一層重要視されています。
「note IR執筆プラン」の特徴
この「note IR執筆プラン」では、StoryHubが持つAI技術とプロ編集者の専門知識を活用し、IRに必要なコンテンツを一貫して提供します。具体的には、決算レポート記事やインタビュー記事の制作が行われ、企業は自身のストーリーを迅速かつわかりやすく発信できます。
noteでは、月間アクティブユーザー数が7359万人を超えるなど、経済や投資情報に対する関心が高まっています。企業はこのプラットフォームを通じて、多くの投資家へアプローチするチャンスを持つことができます。
また、「note pro」の契約企業を対象とするため、専門的な知識とマインドを持った企業が費用を抑えつつ、質の高いコンテンツを手に入れられる仕組みとなっています。
今後の展開
両社は、企業が自らの想いや未来像を社会に的確に伝える“ストーリー型IR”の実現に向けて、さらなるイノベーションを行う予定です。今後はIR活動の事例を共有する会や勉強会なども実施し、企業と投資家との関係構築を後押ししていく計画です。
noteとStoryHubについて
noteはクリエイター向けのメディアプラットフォームで、誰もが創作を楽しむことができる環境を提供しています。これに対して、StoryHubは高品質なコンテンツ制作を低コストで支援するオールインワンAI編集アシスタントを提供しており、企業や個人が自信をもって情報発信できる機会を広げています。
この新たな試みが、企業のIR活動にどのような変革をもたらすのか、今から期待が高まります。