群馬で進化するスマート農業
AGRIST株式会社は、群馬県農業技術センターにAI搭載のキュウリ収穫ロボットを2025年7月から2026年3月までレンタルします。このプロジェクトは、ロボット収穫に特化した整枝方法の研究を進めるものであり、昨年度の実証実験による課題解決が目的です。
持続可能な農業の新しい形
日本の農業は、農業従事者の高齢化や遊休農地の増加、気候変動による収穫量の不安定化といったさまざまな課題に直面しています。こうした課題を解決するためには、テクノロジーの活用が必要不可欠です。
AGRISTは、AIを駆使した自動収穫ロボットを開発し、農業の効率化と持続可能性を追求してきました。
AGRISTのキュウリ収穫ロボット
具体的に、AGRISTのロボットはレール上を移動し、カメラで対象の作物を認識。AIが画像を解析し、収穫に適した大きさを判断して自動で作物を収穫します。さらに、通信環境を整えれば、PCやスマートフォンを通じて収穫パラメータの調整や遠隔操作が可能です。
ロボットスペック
- - サイズ: W1,110 × D760 × H1,520mm
- - 収穫性能: 1本/m
- - 収穫量: 600本/10h
- - 移動速度: 3-10 m/s
- - 連続稼働時間: 約10時間
- - 駆動方式: バッテリー
これらの特徴により、導入農家の作業負担を軽減することが期待されています。
共同研究の意義
群馬県農業技術センターの小沢氏は、「今回の共同研究を通じて、ロボット開発者と栽培方法を研究する側が協力し、農業の課題解決に貢献できる」と語っています。この研究を進めることで、試験場で得られたデータを基に、実用的な整枝方法を提案し、農家の心理的ハードルを下げ、ロボット導入を促進する狙いです。
群馬県農業技術センターの役割
群馬県農業技術センターは、農業生産に寄与する技術開発を行うための拠点として活動しています。「ぐんま農業研究基本計画」に基づき、研究課題を重点化し、技術の普及を目指します。
(参考URL:
群馬県農業技術センター)
今後の展望と目標
AGRISTは、群馬県との連携を通じてロボットの改良を進め、2026年度には量産体制の構築を目指します。2028年度には日本全土で100台のロボットをレンタル導入し、農業分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していく予定です。
AGRISTは、持続可能な農業の実現に向けた新しい試みを進めており、その意義は今後さらに大きくなるでしょう。
最後に、AGRISTではレンタルに関するお問い合わせが可能です。詳しくは
こちらをご覧ください。