東京大学とみらかグループが新講座「メディカル数理モデリング」を開設
東京大学とみらかグループが共同開設する新たな講座
東京大学とみらかグループ(みらかホールディングス及びその関連会社)は、社会課題に応じた取り組みを強化するため、共同で「メディカル数理モデリング」という新しい講座を設立しました。この講座は、がんの本態解明や治療戦略の策定を目的とし、東京大学大学院新領域創成科学研究科に設置されています。
開設の背景
近年、がんに関連するゲノム情報が飛躍的に進展し、それに伴い各臓器で発生するがんには独自の遺伝子変異があることが判明しています。また、新薬の承認が進み、治療方針も多様化する中、この講座では数理モデリングを駆使し、がんがどのように発症し、どのように進行するのかを科学的に解明しようとしています。これによって、より効果的な個別化医療の実現が期待されます。
講座の概要と目指す成果
「メディカル数理モデリング」は、2019年4月から3年間にわたり、東京大学の専攻として提供される予定です。担当教員には、鈴木穣教授や波江野洋特任准教授が名を連ねています。
この講座の研究目標は、進化動態モデルと呼ばれる数理モデルを基に、がんの進展機序を深く理解することです。その成果は、臨床データを用いた検証を通じて新薬の標的を明らかにし、より効果的な治療法の提案につながるでしょう。
共同研究の推進
講座では、東京大学だけでなく、国立がん研究センター東病院などの先進医療機関との共同研究を進めることも計画されています。こうした協力関係は、がん治療における革新的なアプローチを生む基盤となります。
期待される未来
従来の治療方法は、血液検査や画像診断結果に依存する部分が多かったため、治療効果の向上には限界がありました。しかし、本講座での数理モデルの利用により、これまで検討されなかった新しい治療方針が浮かび上がる可能性があります。
さらに、これにより新たな創薬の標的となる因子が特定され、医療分野における選択肢が格段に増えることが見込まれます。
結論
この講座の開設は、がんをはじめとしたさまざまな疾患への対応力を強化し、個別化医療の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。社会連携を大切にし、革新的な成果を導くことが期待されている「メディカル数理モデリング」は、今後の医療界にどのような影響を与えるのか、その成果を見守りたいと思います。
会社情報
- 会社名
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H.U.グループホールディングス株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR
- 電話番号
-
03-6279-0884