日本聾話学校、名称変更で新たな一歩を踏み出す
東京都町田市にある日本聾話学校は、2025年4月から新たな学校名、
きこえの学校「ライシャワー学園」に改名することを発表しました。この変更は、100年にわたり築いてきた聴覚主導の人間教育の重要性を広め、より多くの子どもたちに届けたいという強い願いに基づいています。
聴覚教育の礎を築いた日本聾話学校
1920年に設立された日本聾話学校は、聴覚障がい児のための先駆的な教育機関として知られています。特に、手話を用いずに聴く力を最大限に活かす教育方法を提唱し、これまでに多くの卒業生を社会に送り出してきました。時代と共に聴覚障がい者を取り巻く環境も劇的に変化し、今では一般の幼稚園や学校に通う難聴児も増えてきていますが、専門的な支援が必要とされる場面が依然多いことを学校側は認識しています。
新たな挑戦への準備
新しい「ライシャワー学園」では、聴覚主導の教育をさらに進化させることを目指しています。その一環として、併設の児童発達支援センターを「きこえサポートセンター」と改称し、放課後等デイサービスや保育所訪問支援の事業を展開する予定です。これにより、地域の難聴児に対するサポート体制を一層強化する考えです。
学校側では、インクルーシブ教育と手話教育の中間で困難を抱える多くの難聴児に対して、高度な専門教育の必要性を強く感じています。「ライシャワー学園」の新たなスタートにより、その教育理念を一層発展させ、未来の障がい児教育のモデルとなることを目指しています。教育の質が求められる今だからこそ、専門性の高い教育が重要になります。
未来の聴覚障がい児教育を見据えて
「ライシャワー学園」は、聴覚主導の人間教育を基盤にしながら、現代のニーズに応える教育モデルを構築していきます。100年の伝統を持つこの学校は、これからも聴覚に特化した教育の可能性を信じ、その理念を未来に広めることで、新しい可能性を切り拓いていく意気込みです。
この新しい挑戦がどのように進展していくのか、我々は注目していきたいと思います。夏期学校に関しては、乳幼児期からの入園が可能であり、これからのさらなる展開が期待されます。教育の未来を共に見据えていきましょう。