アートでつながる地域共生の挑戦
広島市南区に位置する介護付有料老人ホーム「あかしあ大河」と、広島市立大学芸術学部の学生チームが共同で進める『あかしあ Wall Art Project』が、今秋から始まります。このプロジェクトは、地域と介護施設の距離を縮めることを目的に、内外のアートを通して共生の場を創出することを目指しています。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、介護施設の中庭にある外壁(高さ13m)に、学生や地域住民、アーティスト、そして施設の入居者が一緒に壁画を描くという取り組みです。アートを介して人々が集い、地域とのつながりを深めることで、「必要なときだけ訪れる場所」から「日常的に立ち寄れる空間」へと変化していくことを狙っています。
同プロジェクトには、広島市立大学の「市大生チャレンジ事業」としても学生が参加しており、職員の思いには「地域と介護施設をつなげたい」という強い願いがあります。加えて、壁画制作に使用される塗料は、廃棄予定のものを再利用する取り組みもなされており、サステナビリティの観点からも配慮がなされています。
プロデュースの支援
このプロジェクトを支援するのが、株式会社ファーストイノベーションの取締役、梶川隆史氏です。彼は、数々の地域プロデュースやクラウドファンディングの経験を生かし、プロジェクトの戦略設計や資金調達の支援を行っています。特に、クラウドファンディングのページ構成やライティング、プロモーション戦略に至るまで幅広く関与しています。
クラウドファンディングは2025年10月に始まり、11月末には終了予定です。その後、2026年1月から壁画制作が開始され、完成後には地域住民を招いたお披露目イベントも開催される予定です。また、中庭スペースはこのプロジェクトの一環として、一般開放されることも計画されています。
さまざまなメンバーの参加
このプロジェクトには、介護付有料老人ホーム「あかしあ大河」(施設長:三田氏)や広島市立大学の学生チーム「あかいちプロジェクト」をはじめ、地元商店街や地域アーティスト、障がい福祉事業者、医療・看護・教育の関係者など、多岐にわたるメンバーが参加しています。梶川氏はその中心的な役割を担い、プロジェクトの成功に向けて尽力しています。
地域との連携を強化
ファーストイノベーションは、今後も地域社会や教育機関、福祉施設を通じて、社会課題の解決と新たな価値の創出に貢献していきます。このような取り組みを通じて、持続可能な未来づくりに寄与する姿勢を示しています。
今回のプロジェクトにより、地域住民との交流が深まり、アートによって生まれる新しいつながりが期待されています。サステナビリティを考慮したプロジェクト運営も、現代の社会に求められるノウハウの一部です。
この挑戦が、地域にどのような変化をもたらすか、大いに注目されるところです。