JWLIエコシステムとその支援活動
日本における女性リーダー育成に貢献する「JWLI(Japanese Women’s Leadership Initiative)エコシステム」が、2020年にCOVID-19の影響を受けた女性リーダーたちを支援するために「JWLI緊急支援ファンド」を設立しました。この新たな取り組みは、多様な分野で活動をする女性リーダーや社会的企業の代表者に経済的支援を行うことを目的としています。
JWLIエコシステムの構成
JWLIエコシステムは、JWLI、チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞(CCJA)、及びBootcampという三つのプログラムから成り立っています。JWLIは2006年に設立され、日本の女性のリーダーシップを育成するためにデザインされています。このプログラムには、4週間の研修をボストンで受講し、帰国後の2年間で実践的な活動を行う過程が含まれています。また、Bootcampは、日本での短期間の集中研修を提供し、リーダーシップスキルを養成することを目的としています。
チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞
更に、このエコシステムでは、地域社会に対して持続的に活動を続けている女性を表彰する「チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞」が毎年開催されています。これにより、女性リーダーたちの活動をより広く認知される機会を与え、さらなる励みとなるよう努めています。
JWLI緊急支援ファンドの設立
COVID-19の影響が深刻化する中、JWLIは2020年3月下旬に緊急支援ファンドを設立しました。このファンドは、NGOや社会的企業でリーダーシップをとっている女性たちを対象に、経済的な困難に直面している状況でも活動を続けられるよう支援を行うものです。ファンドの運営は、既存のプログラムの卒業生から選出された4名のチームによって行われ、迅速な意思決定がなされました。
募集された支援団体
緊急支援ファンドによって、第1回目の支援を受けた団体には次のようなものがあります:
1. アフターケア相談所ゆずりは:社会的養護を終了した困窮者への食糧支援を行う
2. せんだいこども食堂:ひとり親世帯向けのフードパントリーを実施
3. 移動支援Rera:社会的弱者のための「くらしの足」を維持するプロジェクト
4. BONDプロジェクト:女の子を守るためのマスクプロジェクト
5. 難民支援協会:生活困窮者への衣食住の提供
6. 社会復帰支援アウトリーチ:マスクを得る機会を提供する取り組み
7. Vivaおかざき!!:生活困窮する外国人住民を支援するプロジェクト
ファンド運営者の言葉
JWLIエコシステムの創設者で、フィッシュ・ファミリー財団の理事である厚子・東光・フィッシュ氏は、「急激な状況下でこそ、地道に活動し続けている女性リーダーたちの支援が必要である」と語ります。支援を受ける側から助成する側に立つことで、彼女たちの活動に新たな体験と気付きがもたらされました。
今後の展望
緊急支援にとどまらず、さらなる支援を目的とした取り組みとして、オンライン化促進やグループコーチングセッションの開催なども予定されており、長期的な支援体制を視野に入れています。最新情報はJWLIの公式ウェブサイトやFacebookページにて随時更新されており、興味のある方はぜひアクセスしてください。
お問い合わせ
JWLI公式ウェブサイト:
http://jwli.org/
JWLI Facebookページ:
https://www.facebook.com/jwliboston/