G7会合を通じた日本のロシアへの圧力強化の取り組み

G7の財務会合と日本の立場

2023年10月1日、加藤財務大臣はG7財務大臣会議にオンラインで出席し、ロシアへの圧力強化について議論を交わしました。この会議は、前回の会合に引き続き、ウクライナに対するロシアの侵略を受け、国際社会がどのように連携していくかを検討するものでした。

会議の目的と成果

加藤大臣は、G7での合意に基づき、ウクライナの永続的な平和を実現するための取り組みが重要であると発言しました。また、これまで日本が行ってきた制裁措置についても触れ、ロシアへの圧力をさらに強化する意義を強調しました。具体的には、オイル・プライス・キャップの引き下げや制裁逃れに関与する影の船団への厳しい制裁措置を含むものであり、国際法に則りながらも幅広い政策オプションを検討していくことが求められています。

質疑応答の概要

記者からの質疑応答では、今回の会議で共同声明に署名したかとの質問がありましたが、加藤大臣はその事実はないと明言。その後の質問で第三国に対して課される高度な関税に関する提案についても言及し、日本のスタンスに変わりはないことを示しました。加藤大臣はロシアの収入源を断つための措置の重要性を強調し、引き続き国際社会と連携していくことが急務であると述べました。

また、EU諸国などがロシアの資産凍結についての意欲を示しているとの報道もあり、加藤大臣は具体的な議論については控える旨を伝えましたが、各国がそれぞれの考えを示したことは事実だと認識しています。