グロービング株式会社、新経営体制の発足
グロービング株式会社は、令和5年8月29日、東京都港区に本社を置く同社の新たな経営体制を発表しました。本体制発足の背景には、コンサルティング事業での提供価値を向上させるとともに、AI事業の推進を加速することで、企業や社会の成長基盤としての役割を果たすことがあります。
新体制の目玉は、代表取締役の“輪番制”です。これにより、40代の経営者がその職務を担い、役割分担がより鮮明化されます。これを通じて、会社全体が一体となって価値の創出を加速するとしています。新体制の下には、
田中耕平氏が代表取締役社長兼CEO、
中川和彦氏が副社長兼上席執行役員、
輪島総介氏がAI事業本部長として名を連ねます。
新体制の理念
グロービングは、この新体制を「第二の創業」と位置付けていくと語っています。グローバルなコンサルティングの加速とAI関連事業の拡大が同時に進行することを目指しており、成果を通じて顧客と共に歩み、社会全体にとってなくてはならない存在を目指します。特に、”Growth Infrastructure(成長のインフラ)”の確立が狙いです。この新しいアプローチは、クライアントとともにイニシアチブを進め、具体的な事業インパクトを創出することを重視しています。
主要メンバーの略歴
田中耕平 代表取締役社長兼CEO
京都大学大学院の材料工学専攻を卒業後、アクセンチュアや楽天グループでの経験を積んできた彼は、多数のプロジェクトをリードしてきました。特に、クロスボーダーM&Aや新規事業の立ち上げ、デジタル技術を利用した業務変革などの分野での実績があります。彼は、「新体制は、当社の提供価値を一層高めるための布陣です」と述べ、コンサルティングとAIの両輪でクライアントの成果創出を目指すことを強調しています。
中川和彦 代表取締役副社長兼上席執行役員
彼は以前、Accentureでマネジングディレクターとして幅広い業種における事業戦略を担当してきました。特に製造業におけるDX戦略や組織改革をリードし、顧客に対する成果への拘りが強いことでも知られています。「現場の執行をグローバルレベルで加速し、お客様とともに成果を創る」と力強く語ります。
輪島総介 AI事業本部長
大手自動車会社を経て、現在の役職に就いています。彼は、製造業中心にSCMや調達改革、AI関連戦略の分野での豊富な経験があります。「AI事業を強化し、コンサルティング事業に匹敵するレベルで進化させる」と意気込みを見せています。
グロービングのビジョン
グロービングは、顧客を基点にしたコンサルティングの在り方を再定義し、内なる外との共同イニシアチブとして働きます。これは、顧客と一体となって変革を導くハンズオン型のアプローチを実践するというものです。また、AI技術を活用して多くの企業にとって「成長のインフラ」となることを目指しています。日本発のコンサルティングファームとして、日本流の経営方法論やAIを活用し、コンサルティング産業の新たな展開を図っています。
このように、グロービング株式会社の新経営体制は将来にわたる成長と進化を見据えたものであり、業界において重要な役割を果たしていくことでしょう。