KUSANAGIに新機能「SafeUpgrade」が追加
プライム・ストラテジー株式会社は、エンタープライズ向け統合セキュリティ基盤「KUSANAGI Security Edition」に革新的な新機能「SafeUpgrade」を追加しました。この機能は、特にWebサイト運営者やアプリケーション開発者にとって、運用課題を大きく改善するものです。
バージョンアップの課題
多くの企業や個人が運営するWebサイトでは、OSやミドルウェア、アプリケーションの定期的なアップデートが不可欠です。しかし、特に大規模なアップデートでは、専門的な知識や環境が必要で、時間やコストの壁から後回しにされることが多くありました。これにより、サポートが切れたバージョンを使用し続ける結果、セキュリティのリスクが高まる状況が続いています。
Nginxの活用率は高く、世界中のWebサイトの約33.6%がこれを採用していますが、現在セキュリティサポートが提供されているバージョンはわずか4%に過ぎません。残りの96%がサポートの切れたバージョンを使用していることは、非常にリスクの高い状態です。
新機能「KUSANAGI SafeUpgrade」の特徴
「KUSANAGI SafeUpgrade」は、こうした課題を根本から解決するために設計されています。この機能の真価は、同一サーバ内に自動で検証環境を構築し、動作確認を行った後に、本番環境への切替を実施する点にあります。テストに失敗した場合は従来の環境のままで稼働し続けるため、ダウンタイムを恐れずにアップデートを進めることができます。これにより、運用コストを削減しつつ、セキュリティを強化することが可能になります。
SafeUpgradeのプロセス
1.
並列環境の構築: 同一サーバ内での検証環境を自動生成。追加コストは不要です。
2.
自動テストの実行: 構築した検証環境でのテストを自動的に実施。
3.
本番環境への切替: テストに合格した場合のみ本番環境に安全に切り替え、失敗した際は従来環境で運用を続けます。
このプロセスにより、システム全体が常に最新で、安全な環境を維持できるようになります。
今後の展開
「KUSANAGI SafeUpgrade」はまずNginxのバージョンアップからスタートし、さらにPHPのバージョンアップへと機能拡大を予定しています。今後はOSやミドルウェアの自動アップデートの対象範囲を広げたり、Bot対策機能の追加、さらには数多くの新機能とも連携を図る予定です。
これにより、KUSANAGI Security Editionは、サービスの効率と安全性を同時に強化し、持続的な進化を続けることが期待されています。
導入方法と無料評価版
「KUSANAGI Security Edition」はAWS、Microsoft Azure、Google Cloud、さくらのクラウドのMarketplaceから導入可能です。また、現在無料評価版を受付中で、実際にその特徴を体感できるチャンスです。
詳細な技術仕様や利用方法については、公式サイトをぜひご覧ください。新機能「KUSANAGI SafeUpgrade」に関する説明会も開催予定で、開発責任者によるデモも交えた内容をお届けします。この機会に革新的なアップデート体験をぜひ体験してください。
詳しくは公式サイトへ
こちら からアクセスできます。