浜通りでの中東ドバイ中学生との国際教育交流プログラム実施

福島県浜通りでの国際教育交流プログラム



福島県浜通りが新たに国際教育の舞台となります。2025年12月9日から10日の2日間にわたり、ドバイのNord Anglia International School Dubaiの学生たちを受け入れる「Disaster Recovery & Resilience Tour: Sendai and Fukushima」が行われます。このプログラムは、一般社団法人双葉郡地域観光研究協会(F-ATRAs)が主催し、海外の教育旅行を専門とするThe Learning Adventure(TLA)との協力によって実現しました。

本プログラムは、中東地域からの訪問団を受け入れる初めての試みでもあり、これにより福島の復興や防災の重要性を国際的に学ぶ機会が拡大します。TLAが提供する体験型学習プログラムは、文化や社会、地理、環境などのテーマに基づいており、福島浜通り地域の取り組みも同社のウェブサイトにて紹介されています。

プログラムの詳細



初日のスケジュールでは、仙台市荒浜地区を訪問し、津波の影響を色濃く残す荒浜小学校を見学します。この学校の訪問を通じて、震災の記憶がどのように受け継がれているのかを感じ取ります。また、東北大学では「2011年災害の概要」についての講話を受講し、だるま絵付け体験や「仙台防災枠組(Sendai Framework for Disaster Risk Reduction)」に関するセッションも予定されています。これらは、国際的な防災への理解を深める重要な体験です。

夕食にはインド料理店「ナマスカール」での食事を楽しんだ後、市内ホテルに宿泊し、心身ともにリフレッシュします。

翌日は福島県双葉町へ移動し、家族を突然失った経験を未来へと語り継ぐ活動を行う大熊未来塾の木村紀夫氏から講話を受けます。これに続き、F-ATRAsが運営する「FONTワークショップ」に参加し、災害の記憶をどう継承しながら現在のエネルギー社会をどう捉えるかについて考える貴重な時間を持ちます。昼食には浪江町の如水でハラール対応の食事を取り、その後いわき市へ移動して帰路につきます。

このプログラムの目的は、震災の記憶を未来に正確に伝えること、地元の復興に関わる人々の軌跡を学ぶこと、そして国際的な教育の場を築くことです。中東からの初の受け入れが契機となり、来年にはオーストラリアの学校訪問団の受け入れも予定されています。F-ATRAsは引き続き、災害復興と地域理解を基に国際教育交流を推進していく意向を表明しています。

なお、本プログラムに関する詳細や最終行程表は報道機関向けに提供されていますので、興味のある方はご確認ください。

会社情報

会社名
一般社団法人双葉郡地域観光研究協会
住所
福島県双葉郡双葉町新山字久保前48番地1
電話番号
080-9994-5488

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