昭和の風景を映し出した写真集が登場！時代を振り返る新たな一冊

今や過去のものとなった昭和の風景を感じることのできる新刊が発売されます。それが『写真は語る電車・バスが走る昭和の街角風景』です。この写真集では、昭和30年代から昭和50年代まで、日本の風景と共に動いていた乗り物たちを26枚の貴重な写真を通じて振り返ります。

第1章：昭和30年代の輝き

本書の第1章では、昭和30年代に焦点を当てています。この時代は、東京オリンピックの開催や新幹線の登場など、日本が大きく変わり始めた時期でした。また、当時の「走るホテル」として名を馳せたブルートレインと共に、地下鉄やモノレールなど新しい乗り物が次々と姿を現しました。過去の風景から何が見えてくるのかを深く探ることができるでしょう。

第2章：昭和40年代の変化

続く第2章では、昭和40年代の風景を追います。この時代は高度経済成長が続き、大阪万博や札幌冬季五輪などの国際イベントが開催されました。これにより国民の所得が向上し、マイカーの普及が進みますが、大都市では地下鉄とバスが主要な交通手段となり、銀座から都電が姿を消していく様子が象徴的です。経済成長と社会の姿の変化が迫る一章です。

第3章：昭和50年代の終焉

最終章である昭和50年代は、オイルショックにより時代が変わり、低成長期が始まる重要な時期です。国鉄ではストライキが頻発しながらも、新幹線の開通により地方にもその波が広がります。この時期の路面電車の姿が消えていく様子についても、視覚的に楽しむことができます。

この写真集は、ただの乗り物の写真にとどまらず、風景の中に潜んでいるさまざまな時代の痕跡を発見する手がかりを与えてくれます。メインの被写体だけでなく、写真の背景に何が映っているのかを観察することで、思いがけない発見があるでしょう。