アイリスオーヤマが「ENEverse」のクラウド運用を開始
アイリスオーヤマ株式会社は、2025年の6月1日から、建物のエネルギーマネジメントサービス「ENEverse」におけるクラウド運用をスタートします。この新たなサービスは、省エネルギー対策の大きな一歩とされています。
エネルギーマネジメントシステム(EMS)の重要性
近年、化石燃料の市況や環境問題への対応が急務となる中、企業や自治体の間でも省エネへの意識が高まりつつあります。この効果的な省エネルギーを実現するためのツールとして、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入が進んでおり、政府もこの取り組みに対して補助金を支給するなどの支援を行っています。
アイリスオーヤマはすでに2024年11月から「ENEverse」を展開しており、今回そのクラウド運用を開始することによって、さらなる省エネ効果が期待されています。このシステムには、電力モニタリングサービス、空調管理システム、LiCONEX照明管理システムの三つのサービスが含まれています。
各サービスの詳細
電力モニタリングサービス
このサービスは、施設内の電気系統や各設備ごとの電力使用量を可視化する機能を持っています。これにより、使用状況をリアルタイムでパソコンやタブレットを通じて確認・分析することが可能です。さらに、時間帯や曜日、気象の影響も考慮することで、電力の最適化や運用の改善が実現します。加えて、このサービスはENEverseの空調や照明の制御とも連携し、さらなる省エネにつながります。
空調管理システム
空調管理システムでは、室内に設置された温湿度センサーが環境の変化をリアルタイムでキャッチし、設定温度や快適指数に基づいて空調の運転モードを自動で切替えます。この仕組みは、使用電力量を削減しながら快適な室内環境を保つために非常に有効です。また、既存の空調機器にも対応しているため、大規模な装置の更新なしで導入が可能という利点もあります。
LiCONEX照明管理システム
LiCONEX照明管理システムは、無線制御にクラウド管理機能を追加したものです。このシステムでは、各施設の照明の点灯状況や調光状態を遠隔で把握することができます。照明の自動調光機能を利用することで、さまざまな条件に応じた効率的な省エネを実現します。
将来の展望と社会課題への貢献
アイリスオーヤマは今後も、新しい商品開発や省エネを推進する施策を通じて、社会が抱える課題解決に寄与するソリューションを提案していくとしています。これにより持続可能な社会の実現を目指し、企業としての責任を果たしていく所存です。
お問い合わせ情報
詳細な情報や導入に関する問い合わせについては、以下のリンクを参照ください。
このように、「ENEverse」は新たなクラウド運用を通じて、省エネ対策の更なる強化を図っています。今後の進展に注目が集まります。