肺癌診断薬が承認
2025-09-19 16:06:54

理研ジェネシスが肺癌診断薬を国内初承認、治療機会の拡大に期待

理研ジェネシスが承認した新たな肺癌診断薬



2025年9月5日、株式会社理研ジェネシスが発表した「AmoyDx®肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」が、タレトレクチニブのコンパニオン診断薬として日本国内で初の承認を受けました。これは、日本化薬株式会社が製造した、ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者向けの重要な診断ツールです。

コンパニオン診断薬とは何か?



コンパニオン診断薬とは、特定の医薬品の効果や適応を予測するために、患者の遺伝子情報を基に検査を行う医療機器です。これにより、最適な治療法を選択することが可能になるため、個別化医療の重要な一翼を担っています。今回承認された「AmoyDx®肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」は、日本国内においてこのようなコンパニオン診断薬として唯一の遺伝子検査であり、タレトレクチニブに関連付けて使用されます。

新たな診断パネルの機能



このマルチ遺伝子PCRパネルは、非小細胞肺癌の7つのドライバー遺伝子、すなわちEGFR、ALK、ROS1、BRAF、MET、KRAS、RETを対象にしたものです。一度の検査でこれらの遺伝子変異を同時に解析できるため、従来の診断法に比べて迅速かつ効率的な検査が実現しました。

特に、タレトレクチニブに対するコンパニオン診断の承認により、ROS1融合遺伝子陽性の患者に対する治療選択肢が広がり、医療現場での役割がより重要になってきます。これにより、19種類の抗悪性腫瘍剤の適応判定も補助することが可能となり、患者の治療の幅を更に広げることが期待されています。

理研ジェネシスの使命



理研ジェネシスは遺伝子解析技術やバイオインフォマティクスを駆使し、個別化医療の推進に寄与する企業です。2007年に設立され、以来、最先端の研究成果を医療現場に応用することで患者一人一人に最適な治療を提供することを使命としています。特に、遺伝子解析は今後の医療においてますます重要になることが予想され、引き続き革新を追求し続ける姿勢は、多くの患者に希望をもたらしています。

まとめ



「AmoyDx®肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」の承認は、肺癌の治療において新たな希望をもたらすものです。患者の遺伝子情報に基づく治療法の選択は、より効果的で安全な治療に繋がる可能性を秘めています。理研ジェネシスは今後も精密医療の進展を推進し、すべての患者に最適な治療が届くよう努めていくことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社理研ジェネシス
住所
東京都品川区大崎1-2-2アートヴィレッジ大崎セントラルタワー8階
電話番号

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