M&AキャピタルパートナーズとSalesforceの革新事例
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社(以下「MACP」)が、株式会社セールスフォース・ジャパンの提供する「Data 360」を導入し、M&Aにおける企業マッチングプロセスを大幅に改善したことが注目されています。これにより、新たな事業成長を実現するための新しい基盤が整備されました。
M&A市場の変化
M&A市場は近年、活況を呈しており、多くの企業が成長戦略としてM&Aを積極的に活用しています。しかし、従来のマッチング手法はアドバイザーの個々の知識や人脈に依存しがちで、機会損失を伴うことも少なくありません。アドバイザーの能力によって成果が左右されるこの仕組みを脱却し、より効率的なマッチングを実現するためには、データ駆動型のアプローチが求められました。
Data 360の導入
MACPはこの課題を解決するため、SalesforceのData 360を導入しました。Data 360は、企業の譲受者と譲渡者のマッチング精度を向上させるための統合データ活用基盤であり、現在のプロセスを効率化する強力なツールとして機能します。具体的には、SalesforceのCRMデータを組み合わせることで、売り手企業と買い手企業のマッチングの精度が飛躍的に向上しました。この技術の導入により、MACPは業務の効率性を大幅に改善し、わずか5ヶ月でトップ面談創出数の目標96.6%を達成しました。
実現した成果
Data 360を活用することで、アドバイザーは様々なデータにアクセスし、迅速にアクションを起こせるようになりました。また、AIエージェントによる提案も導入され、買い手候補先の選定が多角的に行えるようになりました。アドバイザー自身のスキルに依存することなく、理論に基づいた判断が可能となり、適切な候補先の選出が促進されています。
具体的な成果として、2025年4月以降にトップ面談へ進んだ買い手候補先の約22%がAIにより提案され、確実なマッチングが実証されています。このように、Data 360の導入は明確な成果を上げ、M&Aマッチングの新たなスタンダードを築くことにつながっています。
今後の展望
MACPはData 360の活用をさらに拡大する計画です。将来的には、SalesforceのAIエージェント「Agentforce」を活用し、企業の質問への自動回答やアドバイザーへの適切な引継ぎを実施することを目指しています。この取り組みにより、M&Aアドバイザー業務のさらなる効率化が期待され、より多くの企業のM&Aによる事業承継や成長を後押しすることにつながります。
会社概要
社名:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
所在地:東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 36階
設立:2005年10月
代表者:代表取締役社長 中村悟
事業内容:M&A仲介業務
URL:
M&Aキャピタルパートナーズ公式サイト
このように、MACPではSalesforceとの連携を通じて、新しいビジネスモデルを確立し、日本経済の成長に寄与しているのです。