QFPay、2000万米ドルの資金調達を果たし国際展開を加速

QFPay、国際事業拡大に向けた資金調達を実施

世界中で急成長しているデジタル決済市場において、QFPayがさらなる国際展開を目指して新たに2000万米ドルの資金を調達しました。2012年に設立されたこの企業は、アジアと中東を中心に13の市場で事業を展開しており、現在の地位を確立しています。

QFPayの成長軌跡

QFPayは、カンボジア、中国、香港、インドネシア、日本、韓国、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、アラブ首長国連邦など、広範な地域でデジタル決済ソリューションを提供しています。これまでに630万以上の取引を行い、120万件以上の加盟店を持つ同社は、業界内での優位性を保っています。今回の資金調達によって、QFPayはQRコード決済など、デジタル決済分野でのさらなるイノベーションを進め、新製品やソリューションの開発に注力していく予定です。

中国発のデジタル決済企業

QFPayの共同創業者兼CEOであるTim Lee氏は、中国でデジタル決済事業をスタートさせた背景を語り、アジア地域におけるキャッシュレス化の流れに乗り、業界のリーダーシップを発揮していく意気込みを示しました。特にASEAN地域では、銀行口座を持たない多くの人々がデジタル決済の恩恵を受けることになるとされ、今後の市場成長が期待されています。

大手投資企業からの信頼

QFPayは、著名な投資企業からも注目を集めています。その中でも、Sequoia Capital Chinaは過去3回の資金調達に参加しており、QFPayがアジアで最も広範なサービスネットワークを持つデジタル決済プロバイダーであることを高く評価しています。Sequoia Capital ChinaのバイスプレジデントであるLi Zhanglu氏は、QFPayのビジネスアプローチが地域の可能性を最大限に引き出すことが期待できると述べました。

戦略的パートナーシップとネットワーク強化

共同創業者でありQFPay InternationalのCEOを務めるPatrick Ngan氏は、新たに支援を受ける戦略的な投資家からの不動の価値が、今後の事業拡張において重要であると強調しました。また、デジタル決済の利用はアジア各国で高まる一方で、各国の市場に合った現地戦略とネットワークの構築が求められます。

今後の展望

QFPayは今後もデジタル決済市場でのシェア拡大を図り、モバイル決済ソリューションだけでなく、フード注文サービスや顧客ロイヤルティプログラムなどの高付加価値サービスも提供していく予定です。

特に、デジタル決済の導入が進んでいる地域では、今後も新たなビジネスチャンスが生まれることが予想され、QFPayの成長に大いに寄与するでしょう。これからの展開に期待が寄せられる中、今後も注目していきたい企業の一つです。