ダボス会議の持続可能性
2019-12-13 10:00:13
持続可能性を追求したダボス会議が未来を示す
ダボスにおける最も持続可能な年次総会
2020年1月21日から24日の間、スイスのダボスで開催される世界経済フォーラム第50回年次総会は、気候ニュートラルな取り組みが進められています。これは、会議の持続可能性を高める革新的な施策が盛り込まれ、過去の年次総会の中でも特に環境に配慮したものとなることが期待されています。
持続可能性の向上策
世界経済フォーラムは、2018年に持続可能なイベント運営の証明となるISO 20121を取得しました。この取り組みにより、年次総会は持続可能性の面で新しい基準を設けることになります。特に、二酸化炭素の排出量を100%オフセットし続けており、世界各国の持続可能なプロジェクトに資金提供を行っています。具体的には、アマゾンの持続可能な生産や、アフリカの高効率コンロの使用支援、スイス内の泥炭地の復元など多岐にわたります。
資源の効果的な使用
また、第50回の総会では廃棄物削減に向けた循環経済の概念が推進されています。リデュース、リユース、リサイクルの原則に則り、イベントで使用する資材の見直しや、新たな装飾コンセプトの導入などが行われ、前年対比で廃棄物を25%削減する目標が掲げられています。
食品の選定とフードシステム
飲食物についても、90%が地元の季節の食材や植物性の材料を使用されることが決定されています。AIを活用して食品廃棄物を削減するための分析も始まり、一部日には、肉や魚を一切使わない「フューチャー・フード・ウェンズデー」が実施される予定です。これは持続可能な食ライフスタイルを顧客に提案する試みとも言えます。
移動モードの見直し
交通手段にも配慮がされています。ダボスへのアクセスを促進するため、鉄道利用者にはファーストクラスのチケットが半額で提供され、さらに臨時の鉄道駅も設置される予定です。訪問者の移動を快適にするため、公共バスやシャトルバスが利用できるほか、ウォーキングを促進するためのマップが配布されます。また、世界経済フォーラムのオフィシャルカーも、97%が電気またはハイブリッド車両にされる見込みです。
結論
世界経済フォーラムのリー・ハウエル取締役は、こうした持続可能性の取り組みが一度きりではなく、継続的な努力であることを強調しています。「持続可能な未来の構築に向けたこの努力は、単発のものではなく、年月をかけたプロセスである」との意識が、今後の年次総会の進化を予感させます。環境への影響を軽減し、持続可能な社会を形成するこの取り組みは、今後の国際的な会議における新たなスタンダードとなるでしょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人世界経済フォーラムJapan
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