逆境を生かす「あした葉」
2025-12-23 16:37:27
コロナ禍を逆手に取った沼津の飲食店「あした葉」の挑戦
逆境をチャンスに変える「あした葉」の挑戦
静岡県沼津市に位置する「株式会社あした葉」は、新型コロナウイルスの影響にも関わらず、地域活性化と社会貢献の二本柱で活動を推進しています。様々な逆風の中、同社は飲食業界に新たな風を吹き込み、地域の底力を引き出すために尽力しています。
1. 新たな挑戦:逆境での新規出店
2022年7月、大衆酒場「たばちゃん 仲見世店」を新たにオープンしました。この決断は、地域の活性化を強く願う代表の望月 大樹氏によるもの。彼は、「仲見世商店街に元気がない」という地域の声を受けて、本業の活性化を提案しました。「こんな時こそ地域に明るい話題を」という思いから、あえて開業に踏み切ったのです。これにより、あした葉グループは現在、沼津と三島で8店舗を運営しており、さらなる新規出店を計画しています。
2. 全国1位の栄冠:沼津あじたるサンド
さらに注目すべきは、沼津の名物「沼津あじフライたるたるサンド」です。このサンドイッチは、2025年に「第16回 みなとオアシスSea級グルメ全国大会」で全国グランプリに輝くという快挙を達成しました。代表の望月は「沼津港振興会Sea級グルメ部会」の部会長として、この商品の開発に関与し、地域の飲食店やボランティアとの連携を強化してきました。
この受賞により、沼津市内の飲食店でも「あじたるサンド」が提供されるようになり、地域のアジの魅力を広める動きが加速しています。あした葉は、この成功を基に全国へと沼津の食文化の魅力を発信していく考えです。
3. 子どもたちの居場所づくり:毎日こども食堂
「あした葉」は、地域の子どもたちに安心できる居場所を提供する「毎日こども食堂」を実施しています。中学生以下の子どもが月曜日から金曜日の午後に無料で食事できることは、多くの家庭にとって大きな支えとなっています。この試みは、生活困難を抱える子どもにとっての救済の場であり、友達と集まる機会でもあります。
子どもたちは、店外に掲示された布製リボンを利用して、無料で食事を受け取る仕組みになっています。1日でも早く、より多くの子どもたちが利用できる環境を整えるために、望月氏は、将来的には小中学校の近くにも「あした葉」の店舗を構えたいと語ります。
4. 人を大切にする成長戦略
あした葉の成長の背景には、「人を大切にする」という理念があります。代表の望月氏は「元気と笑顔を与えるのが私たちの仕事」と語り、地域に貢献し続けることが自社の成長に繋がると信じています。
飲食業界全体が技術革新や自動化に向かう中で、人でなければできないことがあることを忘れてはなりません。互いに結束し、地域に根差した企業文化を育むために、あした葉では定期的なミーティングや意識の共有を大切にしています。その結果、同社は地域との結びつきを強化し、皆に喜ばれる飲食業を目指して成長を続けています。
以上のように、あした葉はコロナ禍という逆境を乗り越える中で、地域に元気をもたらし、子どもたちの未来のために多方面での貢献を強化しています。これからも彼らの取り組みから目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社あした葉
- 住所
- 電話番号
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