広島県海田町の子育て支援に新たな一歩
広島県安芸郡海田町で、母子モ株式会社が提供する『子育てDX®』が導入され、デジタルな子育て支援体制が整いました。これにより、地域の保護者はさまざまな手続きをアプリから簡単に行うことができるようになります。具体的には、妊娠届出アンケートの提出や、親子健康手帳(母子健康手帳)の交付時面談や親子教室の予約が、アプリを通じて24時間いつでも可能になります。この新サービスは、2023年9月1日から運用が開始されています。
デジタル化による支援の強化
海田町の子育て支援は、2019年から導入された母子手帳アプリ『母子モ』を基に、さらなるデジタル化を進めています。『母子モ』は、妊産婦と子どもの健康データの管理や予防接種のスケジュールを管理する機能を持ち、地域情報や育児に関するアドバイスも受けられる便利なアプリです。この度、『子育てDX』の追加機能によって、保護者の手続きの利便性が大幅に向上し、利用者の負担を軽減することが期待されています。
また、デジタル技術の導入は、自治体職員の業務の効率化にも寄与します。面談に必要な情報を事前に把握することで、質の高いサービスを提供することが可能となります。さらに、電話予約にかかる時間などの事務処理も簡素化され、職員がより多くの時間を子どもや保護者とのコミュニケーションに費やすことができるようになります。
安全で安心な子育て環境の実現
海田町は、すべての子どもや若者が安心して過ごせる環境の整備を進めており、居場所づくりとサポートプログラムの充実を重視しています。今回的新たに導入した『子育てDX』は、その基本理念を体現したものです。
今後も、アプリを通じて感染症情報や子育て支援センターからのお知らせを定期的に発信し、保護者が安心して利用できるような仕組みづくりを行っていきます。保護者が子育てに関する手続きをもっとスムーズに行えるような取り組みは、地域全体にとって意義深いものです。
2030年に向けたビジョン
母子モ株式会社は、2030年までに妊娠から子育て期に必要な情報を適切に届け、自治体や医療機関と共に、保護者の負担を軽減し、安心で簡便な子育て環境を整備することを目指しています。『子育てDX』が推進するこの活動は、厚生労働省が進める乳幼児の定期予防接種予診票のデジタル化を含む地域実証からも、その賛同を得ています。
これからの可能性
デジタル化が進むことで、保護者はさらに多様なサービスを手軽に使用できるようになり、育児に対する不安が軽減されていくことでしょう。それは、地域社会全体の育児環境の改善にもつながるはずです。海田町の取り組みは、他の地域にも良い影響を与え、全国的な子育て支援の便利さと充実度向上に寄与することが期待されています。
最後に、海田町の母子手帳アプリ『母子モ』は、App StoreやGoogle Playにて無料でダウンロード可能です。これにより、必要な情報やサービスがより多くの家庭で利用できるようになります。デジタル技術を駆使した子育て支援が、今後どのように進化していくのか、目が離せません。