無線局免許手続規則の改正に関する意見募集の結果報告

無線局免許手続規則の改正について

総務省は、無線局免許手続規則の一部改正の案を策定するため、意見募集を行いました。この意見募集は令和6年7月23日から8月27日まで実施され、その結果が発表されました。今回の改正は、アナログ簡易無線の周波数使用期限が間近に迫っていることに起因しています。具体的には、350MHz帯及び400MHz帯に関する規定の整備が求められています。

意見募集の背景

アナログ簡易無線の周波数使用期限の到来に際し、関係する規則を整理し、必要な改正を行うことが急務となっています。これを受けて、無線局免許手続規則および関連する告示、訓令の一部を改正する準備が進められました。意見募集では、改正案の内容について広く意見を集め、その結果が省内での検討材料となることを期待しています。

意見募集の対象

意見の募集対象となった具体的な内容は以下の通りです：
1. 無線局免許手続規則の改正
2. 周波数割当計画の一部変更
3. 簡易無線局に関する規定の改正
4. 自動識別装置に関する技術的条件の設定
5. 簡易無線局の申請手続きに関する改正
6. 電波法関係の審査基準の改正

提出された意見と総務省の考え方

意見募集の結果、合計で2件の意見が寄せられました。これに対する総務省の見解は、提出された意見を真摯に受け止めつつ、法令改正に向けて慎重に検討を進めるというものでした。意見内容および総務省の回答は別紙で詳細に確認できます。これらの意見は、無線通信システムの更なる向上と、利用者のニーズに応じた規則の整備に寄与するものとして重視されています。

改正制度の施行に向けて

総務省は、意見募集の結果や電波監理審議会からの助言を考慮し、今後速やかに必要な改正を行う予定です。改正後は、無線局運営者がより円滑に手続きを進められるようになることが期待されます。

無線通信は、現代社会において重要なインフラです。今回の改正を通じて、さらなる通信の円滑化とセキュリティ向上が図られることで、多様な通信ニーズに応じたサービスが提供されることを望みます。

総務省では引き続き、無線局免許に関するルールを明確にし、利用者が安心して無線通信を行える環境の整備を進めていく方針です。