京阪ホールディングス初のグリーンボンド発行決定
京阪ホールディングス株式会社は、環境の持続可能性を支えるための資金調達手段として、2024年9月に初のグリーンボンドを発行することを発表しました。この取り組みは「BIOSTYLE経営」を推進する一環であり、持続可能な成長を目指しています。
BIOSTYLE経営とは
「BIOSTYLE」とは、京阪グループが掲げる“京阪版SDGs”のことで、社会課題の解決とともに人々の暮らしの価値を高める商品やサービスを創出することを目標としています。この取り組みを深め、経営の中心に据えることで、社会的価値と経済的価値を両立させた経営を目指します。
グリーンボンドの詳細
今般発行されるグリーンボンドは、サステナビリティファイナンス・フレームワークに基づいており、主要プロジェクトの資金提供に利用されます。具体的には、淀屋橋ステーションワンの建設や新型電車の導入など、多岐にわたる事業に資金を活用します。
淀屋橋ステーションワン
重点目標の一つとして、御堂筋沿いに環境に配慮したオフィスビルを建設する計画があります。京阪御堂筋ビルと日土地淀屋橋ビルの共同建替によって、高さ約150mのランドマークビルが開発され、2025年5月に竣工予定です。このビルには、熱負荷の低減、光の調整、排熱の利用など、最先端の省CO₂技術が導入されます。建物の空間デザインには自然換気を促進する空間(VOID空間)も取り入れられ、居住性の向上が期待されています。
新型電車の導入
さらに、新たに導入される京阪電車13000系は、省エネルギーをテーマに設計された車両です。軽量なアルミ合金車体を採用し、最新のインバータ制御装置や回生ブレーキを導入することで、消費電力を約35%削減します。この新型車両は、京阪本線や中之島線などで運行される予定で、2024年から2026年に計67両が導入される見込みです。
サステナブルな未来を目指して
京阪ホールディングスの取り組みは、持続可能な社会の実現に取り組む重要な一歩です。これらのプロジェクトによって、魅力ある地域の形成が進み、環境に配慮した生活様式の普及が促進されるでしょう。グリーンボンドの発行により、持続可能性への道筋をさらに強化し、未来の社会形成に寄与することを目指します。
BIOSTYLE PROJECTの概要
京阪グループは、健康で美しく質の高い生活を実現しながら、SDGsの達成にも寄与していく活動を推進しています。「BIOSTYLE PROJECT」は、その一環として、楽しく無理なく取り入れられるライフスタイルの提案を行い、持続可能な社会の実現に貢献します。
まとめ
京阪ホールディングスの初のグリーンボンド発行は、持続可能性の確保に向けた大きな一歩です。これからも同社は、「BIOSTYLE経営」の理念の下、環境に優しい取り組みを進めていくことで、地域社会と地球環境の両立を実現することを誓っています。