ブルームバーグとダフネ、プライベートマーケットデータの革新に向けた提携を発表
ブルームバーグとダフネの新たな提携
2025年2月10日、ニューヨークにてブルームバーグとダフネ・テクノロジーズが戦略的パートナーシップを締結し、資産運用業界の情報伝達の仕組みに革新をもたらすことを発表しました。この提携により、オルタナティブ資産運用会社はブルームバーグ・ターミナルにプライベートマーケットデータを効率的に配信できるようになります。
契約の内容と運用メリット
ダフネは、ブルームバーグとの接続システムを整備し、ストレート・スルー・プロセッシング(STP)を実現します。これにより、データの伝達が円滑になり、資産運用会社はブルームバーグのプラットフォーム上でリアルタイムに情報を発信することが可能になります。
さらに、ブルームバーグの選任した取締役がダフネの取締役会に参画することで、両社の連携が強化され、データの標準化と一貫性の向上を目的とした取り組みが進む予定です。
「私たちの提携は、特に資産運用業界において大きな意味を持ちます」とダフネのCEOであるAmit Gairola氏は述べています。彼は、ブルームバーグとの協力によって、運用会社は自身のデータを容易に公開し、投資家に対する認知度の向上を図れると期待を寄せています。
AIを活用したプラットフォーム
ダフネが提供するプラットフォームは、資産運用会社向けに特化したAI機能を搭載しており、データを標準化し、各種の投資家にとってアクセス可能な状態に整えています。同プラットフォームは、資産運用会社と投資コンサルタント、データ企業などとのデジタルな橋渡し役を果たします。これにより、資金調達活動や投資家広報業務が効率化されることが期待されています。
ブルームバーグの役割
ブルームバーグのプライベートマーケットデータ部門の責任者、Bradley Foster氏は、「この提携により、資産運用会社がより多くの情報を簡単に伝達できるようになる」とコメントしています。彼は、ダフネの革新的な技術を用いることで、クライアントに対して高品質なファンドデータを提供するという目標を達成できると信じています。
今後の展望
両社はまず、アポロ・グローバル・マネジメントがダフネのプラットフォームを利用し、ブルームバーグを通じて選定した投資ファンドデータを配信する計画を立てています。また、プライベート・マーケット・ファンドのデータの調整と標準化についても、共同で取り組む予定です。
ダフネ・テクノロジーズのビジョン
ダフネは、資産運用業界のデジタル化の未来を見据え、機関投資家や投資コンサルタントとの間にスムーズな情報流通の仕組みを提供しています。同社のAI技術は、デューデリジェンスや報告作業を促進することで、資産運用会社にとっての大きなメリットとなるでしょう。
この戦略的提携を通じて、ブルームバーグとダフネは、資産運用の未来を切り開く重要な一歩を踏み出しました。業界構造の改革が進む中、両社の役割はこれからも重要性を増していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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ブルームバーグ エル・ピー
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング21
- 電話番号
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03-3201-8900