新学期の子どもたちに特別な贈り物
昨年から、児童養護施設への寄付を続けている「熟成バスクチーズケーキ」を製造・販売する株式会社ビースリーが、2025年の新学期に向けた新たなプロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、「新学期おすそ分けプロジェクト」と名付けられ、型崩れしたチーズケーキを無償で提供するものです。
プロジェクトの背景
児童養護施設で暮らす子どもたちにとって、新学期は心に不安や孤独を抱えやすい時期です。文部科学省や内閣府の調査によれば、9月は不登校や自殺者が増加する傾向が見られます。特に夏休み明けは、環境や人間関係の変化に敏感なこの年頃の子どもたちにとって、精神的な負担を大きく感じることでしょう。
このような社会的な課題に対応するために、ビースリーは自社製品を通じて子どもたちに笑顔や温もりを届けたい思いを持っています。型崩れという外見上の問題があるものの、味には全く影響がないチーズケーキを、安く売るのではなく、無償で提供することで、少しでも子どもたちの心が癒される助けになればと考えています。
「新学期おすそ分けプロジェクト」の概要
このプロジェクトでは、全国の児童養護施設を対象に、希望施設を募集します。特に9月1日から10月10日までの期間に応募された施設には、製造過程で型崩れしてしまった熟成バスクチーズケーキが10ホールたまるごとに無償で寄付されるという仕組みです。これにより、すでに寄付された数は400ホール、寄付先も40か所に及びました。
限られた資源を有効活用
型崩れした商品は、見た目には使えないというイメージがありますが、実際には味のクオリティには全く影響がありません。むしろ、熟成バスクチーズケーキの特性である独自の「二段熟成製法」により、さらに美味しさが引き立つかもしれません。このように廃棄されがちな商品を無駄にせず、ほんの少しの工夫で多くの子どもたちに笑顔を届ける試みが、社会にとって重要な課題解決の一助となるでしょう。
こだわりのチーズケーキ
熟成バスクチーズケーキは、IT社長である代表の田和充久が2022年に立ち上げたスイーツブランドです。彼はパティシエ経験がゼロの状態から始め、300回以上の試作を行い、理想のチーズケーキを完成させました。このケーキは、外見が崩れてもその味わいには自信があります。実際に、このチーズケーキを食べた子どもたちからは「こんなにおいしいケーキは初めて」「すごく甘くて元気が出た」との声が多く寄せられています。
まとめ
「新学期おすそ分けプロジェクト」によって、少しでも多くの子どもたちの心に寄り添い、笑顔を届けられることを期待しています。特に新学期という環境の変わり目において、甘いチーズケーキが子どもたちの心を癒す助けになれば幸いです。企業の取り組みを通じた社会貢献が、どれほどの価値を持つか、今後も注目していきたいと思います。