日清オイリオがバンコクに駐在事務所を開設
日清オイリオグループ株式会社(社長:久野 貴久)は、ファインケミカル事業の化粧品原料市場開拓を強化するため、2025年4月にタイ・バンコクに新たな駐在事務所を設立することを発表しました。この事務所は2025年5月から活動を開始し、中国、スペインに続く東南アジアでの拠点となります。この拠点を通じて、2025年度からの新中期経営計画「Value UpX」において、ファインケミカル事業のグローバルシェアを広げ、持続的な利益成長を目指します。
バンコク駐在事務所設立の目的
バンコクは東南アジアにおける化粧品産業の中心地として知られています。この新たなマーケティング拠点を通じて、市場の状況や顧客からのフィードバックを直接収集し、顧客が本当に求める製品や技術の開発に取り組みます。迅速な対応が可能となることで、東南アジアにおけるプレゼンスを向上させる計画です。
さらに、バンコクに設立される駐在事務所は、日清オイリオが2024年12月に出資したインドネシアのPT. TAKAHA MULTICHEM INDONESIA(以下TAKAHA)と協力する機会を増やします。インドネシア市場へのアプローチを強化し、特に分野として急成長しているHalal化粧品市場へ特化した製品の開発も視野に入れています。
バンコク駐在事務所の概要
新設される駐在事務所は、以下のような概要で運営されます。
- - 事務所名: 日清オイリオグループ株式会社バンコク駐在事務所
- - 英語表記: Nisshin OilliO Group, Ltd. Bangkok Representative Office
- - 住所: 13th Floor, Ramaland Building, NIPPON PARKING DEVELOPMENT (THAILAND),
952 Rama IV Road, Khwaeng Suriyawongse, Khet Bangrak,
Bangkok Metropolis 10500, Thailand
赤道に近いインドネシア市場は、経済の成長が著しく、人口も増加中のため強い需要が見込まれる地域です。特に、若年層が占める市場特性を活かし、化粧品や製品イノベーションに関する計画を推進します。TAKAHAとの提携によって、販売戦略を立案し、Halal化粧品に対応した原材料の拡充も予定されています。
このような背景を持って、日清オイリオグループはバンコク駐在事務所を通じて、ファインケミカル事業の展開をさらに加速させ、業界の変化に迅速に対応する体制を整えていく所存です。
参考情報:TAKAHAの概要
- - 所在地域:ジャカルタ(インドネシア)
- - 代表者:藤田 和志CEO
- - 事業内容:化粧品素材の企画提案型商社
- - 社員数:23名(2025年3月25日現在)
- - 出資比率:8%
この新展開により、日清オイリオグループは東南アジアにおける影響力を一層高め、業界内での競争力を強化していくことが期待されます。