グリーンカーボンとAlcom MOU
2024-06-26 19:38:34

グリーンカーボン、東南アジア初のバイオ炭プラント製造会社AlcomとMOU締結!フィリピンでカーボンクレジット創出へ

グリーンカーボン株式会社は、東南アジア初でカーボンクレジット国際認証機関puro earthの認証を取得したバイオ炭プラント製造会社Alcom Carbon Markets Philippines, Inc.とMOUを締結し、バイオ炭を活用したカーボンクレジットを創出し、フィリピンをはじめ東南アジア全土への展開を見据えています。

グリーンカーボンは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど幅広い事業を展開しています。今回のAlcomとのMOU締結は、フィリピンでのバイオ炭プロジェクトを推進するための重要な一歩となります。

Alcomは、シンガポールに拠点を置くバイオ炭プラント製造会社で、フィリピン国内でバイオ炭クレジット創出事業も運営しています。同社はフィリピンでの事業拡大を図るとともに、インド、英国、米国などでの事業開発も積極的に進めています。

MOU締結により、両社はAlcomのバイオ炭プラントを用いてバイオ炭や副産物の生成、カーボンクレジットの創出・販売を展開していきます。また、グリーンカーボンは現在、フィリピン ブラカン州約800haで間断灌漑(AWD)による水田のメタンガス削減プロジェクトを実施しており、今後はヌエバシハ州1万haでも展開予定です。両社の取り組みは、プロジェクト実施時に出る籾殻をバイオ炭に変換し、さらなるクレジット創出と現地農家への収益還元にも貢献することで、地域社会と企業の脱炭素化に貢献することを目指しています。

Alcom代表(President)Pateek Tiwari氏は、今回のMOU締結について「農業部門における二酸化炭素排出量の削減という共通の使命において、重要な一歩を踏み出すものです。両社の専門知識を組み合わせることで、地球環境に恩恵をもたらすだけでなく、稲作農家の回復力と生産性を高める持続可能な実践を目指してまいります。」とコメントしています。

puro earthは、炭素除去に焦点を当てた世界初のB2B市場で、長期的に大気中から除去された炭素に基づくカーボンオフセットである検証済みCO2除去証書(CORCs)の発行を通じて、カーボンネットネガティブ技術のサプライヤーと二酸化炭素排出量の削減や対策を求める企業を結び付けているカーボンクレジットの国際認証機関です。同社は、バイオ炭、炭化建材、地中貯留炭素などの炭素除去手法の開発を先駆けて行っています。

間断灌漑(AWD)は水田の水位を目安に、数日おきに入水と自然乾燥を繰り返す手法になります。間断灌漑(AWD)の場合、連続的な入水に比べ、水使用量を削減することができ、水資源の保全にも寄与します。
グリーンカーボンとAlcomのMOU締結は、東南アジアにおけるカーボンクレジット市場の活性化に大きく貢献する可能性を秘めています。両社の強みを生かした事業展開により、バイオ炭を活用したカーボンクレジットの創出が加速し、フィリピンをはじめ東南アジア地域の脱炭素化が促進されることが期待されます。

特に、Alcomのバイオ炭プラントを用いて、プロジェクト実施時に出る籾殻をバイオ炭に変換することで、さらなるクレジット創出と現地農家への収益還元を実現できる点は注目すべきです。この取り組みは、環境問題の解決と地域社会の活性化を両立させる持続可能なビジネスモデルとして、今後の展開が注目されます。

また、グリーンカーボンが展開する水田のメタンガス削減プロジェクトは、日本初・最大級のJ-クレジット認証を取得しており、その実績とノウハウは、東南アジアにおける同様のプロジェクト展開においても重要な役割を果たすと考えられます。両社の連携により、より効率的なカーボンクレジット創出と、現地農家への収益還元が期待されます。

今回のMOU締結は、グリーンカーボンとAlcomの両社にとって、新たな事業展開の始まりであり、東南アジア地域の脱炭素化に向けた取り組みを加速させる重要な一歩となります。今後の両社の事業展開に注目していきたいです。

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