シルバーバックス・プリンシパルグループの新たな展開
2025年6月30日、シルバーバックス・プリンシパルグループ(以下、SBPG)が、グループ会社である株式会社食彩ホールディングス(以下、SH社)を通じて、株式会社データ・ファー・イースト社(以下、DFE)を完全子会社化した。この決定は、両社の強みを融合させることで、さらなる成長と企業価値の向上を目指すものである。
M&Aの背景と目的
SBPGは、ホテル、飲食、学習塾、観光といった「ホスピタリティ産業」において多様な事業を展開しており、特にSH社はレストラン事業や温浴施設事業において持続的な成長を図っている。一方、DFEは経理を主軸としたバックオフィス業務をトータルアウトソーシングとして提供し、安定した顧客基盤を構築してきた。
今回のM&Aは、これら二つの企業が持つ独自のノウハウを結集し、グループ全体の強化を図ることを目的としている。特に、以下の3つのポイントが挙げられる。
1.
顧客基盤の強化:サービスの質を向上させることで、より多くの顧客の支持を得る。
2.
コーポレート部門の強化:バックオフィス機能の統合により、より効率的な組織運営を目指す。
3.
業務の標準化・効率化:DFEの専門性を生かし、管理業務の標準化を進める。
DFEは完全子会社として運営が続くが、社名やブランドは現状のままで、当面の組織体制も維持される。
今後の展望
今回のM&Aの結果、DFEが持つ実務的なノウハウと人材がSBPG全体に展開されることが期待されている。これにより、グループ機能の集約と高度化が推進され、以下のような具体的な施策が考えられる。
- - 業務の最適化:グループ全体の業務の見直しを行い、効率的な運営を目指す。
- - オペレーション支援基盤の整備:全国展開を視野に入れた支援体制を確立する。
- - AIの活用:本社機能のIT化やAI導入による意思決定のスピード向上を図る。
また、将来的にはDFEの専門性とAIを活用した外部向けのアウトソーシングサービスの拡充も見据え、提供価値の向上を目指す。SBPGは、長期的な視点でこの取り組みを進めていき、各社の経営資源を本質的な価値に集中させる意向だ。
企業概要
株式会社シルバーバックス・プリンシパル
株式会社食彩ホールディングス
- - 所在地:東京都渋谷区桜丘町1-2 渋谷サクラステージ セントラルビル11F
- - 代表者:日野洋一
- - 設立:2016年12月
- - 事業内容:レストラン、テイクアウト事業、カフェ・バー、温浴施設
- - 公式サイト:shokusai-hd.com
株式会社データ・ファー・イースト社
- - 所在地:大阪府大阪市北区曽根崎新地1-13-22 WeWork御堂筋フロンティア13階
- - 代表者:森口真有美
- - 設立:1995年7月
- - 事業内容:経理を中心としたバックオフィスのトータルアウトソーシング
- - 公式サイト:dfe.jp
このような新たな展開を打ち出したシルバーバックス・プリンシパルグループは、今後どのような成長を見せるのか、注目が集まる。