徳島発の魅力を世界に届ける
最近、越境ECという言葉が脚光を浴びています。特に、地方の特産品や魅力を海外市場に広めることができる手段として、非常に注目されています。そんな中、ZenGroup株式会社が運営する越境ECモール「ZenPlus」が、徳島商工会議所と連携し、徳島県内の中小企業・小規模事業者の海外展開を強力にサポートしています。
この取り組みは、2021年に始まった業務提携から続いており、セミナーや出品支援、そして専用のランディングページ「Discover Tokushima」の設置を通じて、越境ECを活用した販路拡大に目を向けてきました。特に、地元食品メーカー「志まや味噌」のフリーズドライ味噌汁は、アメリカ市場で累計40個以上が販売されるなど、具体的な成果を上げています。
地域事業者への支援内容
地域の経済を支える中小企業や小規模事業者は、物価高騰や人手不足、最低賃金の上昇といった多くの課題に直面しています。そうした中、徳島商工会議所は「攻めと守り」という二つのアプローチから、持続的な経営支援を実施しています。特に、越境ECモール「ZenPlus」と連携することで、中小事業者自身が越境ECに挑戦しやすい環境を整備しました。
2024年からは新たに「ZenPlus」を利用した越境ECセミナーがスタートします。このセミナーでは、リアルとオンライン両方の形式で商品登録やページ改善、プロモーション戦略の具体的なノウハウを提供する予定です。すでに多くの参加者がこのプログラムを経て、実際に登録・出品を開始しており、その成功事例が徐々に増えてきています。
成果と期待される将来
実際の成功事例として、「志まや味噌」の商品は、アメリカの消費者に人気を博し、「ZenPlus」のキャンペーンを通じた販売が好調です。そのため、同社はさらに海外市場での販売につながるよう自社での商品画像改善など、積極的な取り組みを行っています。加えて「KIMOTOファーム」の芋けんぴなど、他の地域特産品でも海外での動きが見え始めており、今後のさらなる広がりが期待されています。
2024年のセミナー参加者は「1期生」、2025年は「2期生」と区分けされ、それぞれに合った支援を行っています。1期生には出品ページの改善支援を、2期生には出品準備をサポートし、継続的な成果を目指しています。
今後の展望
徳島商工会議所では、今後、販路条件や商品動向を考慮した国別戦略の策定に加え、伝統工芸などの非食品分野への支援を強化していく計画です。特に、海外のバイヤーや消費者を製造現場に招待する「ファクトリーツアー」の実施も視野に入れており、実際に商品を体験した上で「ZenPlus」を通じた購入に繋げる新しい販路モデルの確立が期待されています。
このように、ZenGroup株式会社と徳島商工会議所は今後も連携を深め、地域事業者が国際市場でより活躍できるような支援体系を一層強化していく所存です。
徳島商工会議所とZenPlusについて
徳島商工会議所は、地域の中小企業や小規模事業者の経営支援を通じて、地域経済の活性化に寄与する団体です。地域の小売業や飲食業、製造業などの企業が多く加入しており、特に厳しい経営環境への対応を強化しています。こうした中で、企業支援を強化するために「攻めと守り」の両面からアプローチしています。
越境ECモール「ZenPlus」は、2016年に設立され、のべ4,000社を超える様々な規模の事業者が利用するプラットフォームです。出店は簡単で、初期投資が不要なため、誰でもすぐに利用を始めることが可能です。日本語だけでの利用もでき、手続き面でも多くの支援があります。
今後も徳島の魅力ある商品を世界へ発信するため、ZenGroupと徳島商工会議所は一丸となって取り組んでまいります。