2025年6月28日、大阪のオービックホールで、投資家としての注目を集めるマイキー佐野氏がサンワード証券主催の「マイキーがぶちこむ今投資すべき〇〇」というセミナーに登壇しました。このセミナーは、世界経済や為替のトレンドに関心を持つ人々にとって、貴重な情報を得る機会となりました。
セミナーの概要
セミナーには多くの参加者が集まり、マイキー氏は自身の40カ国以上にわたるビジネス経験を基にした投資アドバイスを提供しました。彼の講演の中心テーマは「リサーチ力の重要性」にあり、最新の世界情勢や注目すべき市場を導入した内容が展開されました。
ザンビアの経済再生
講演では、特にアフリカのザンビアを取り上げ、今後の投資対象として注目されています。ザンビアはリチウムや銅などの資源を有しており、かつて債務危機に直面したものの、IMFと協調し国際的な信頼を取り戻しています。マイキー氏は、「欧米の投資家はザンビアを次のギリシャとして注目している」ことを明かし、同国が将来的に有望な市場になる可能性を説明しました。
また、イギリスの支援によるデータセンターの建設が進行中で、ITインフラの強化が投資を呼び込む要因になると指摘しました。こうした情報を掘り下げる力が、適切な投資判断を下す上で不可欠であると強調されました。
日本円の購買力低下
またセミナーの中で、日本円の実質的な価値についても問題提起がありました。過去10年間で日本円の実質的な価値が約40%下落したというデータをもとに、「1000万円が海外では600万円程度の価値しかない」と述べ、円安やインフレに対する対策の必要性を警告しました。今後の資産設計において、日本円だけに依存するリスクが強調され、国際的な視点で資産を管理する重要性が説かれました。
投資にはリサーチ力が必要
また、マイキー氏は情報過多の現代社会において、医療や投資といった様々な分野で「リサーチ力」が重要であることを言及しました。彼は、「自分で調べ、考える習慣が投資に限らず幅広い場面で価値をもたらす」と述べ、単に情報を受け取るだけではなく、自ら主体的に情報を収集し理解する姿勢が必要だと強調しました。
マイキー佐野氏の背景
マイキー佐野氏、本名は佐野義仁。静岡県富士市出身で、海外の大学で経済を学び、日本の商社で国際ビジネスに従事。その後、プロトレーダーとしても活躍し、YouTubeチャンネルも運営している。彼は金融教育や福祉活動にも積極的で、多方面にわたる活動を展開しています。
まとめ
このセミナーは、投資の未来を見据える上での貴重な情報と洞察を与えるものでした。マイキー佐野氏の考え方やアプローチは、投資家のみならず、今後の経済を考えるすべての人にとって有益な内容でした。加えて、彼が提唱するリサーチ力の重要性は、現代の情報量が多い時代において、より一層の意義を持つといえるでしょう。