未来のストーリーを届ける『Neu World』とは
近年、科学技術の進展が目まぐるしい私たちの社会において、あらゆる可能性を探るプロジェクトが立ち上がりました。それが、サイエンスコミュニケーションプロジェクト『Neu World』です。このプロジェクトは、私たちが未来に抱く夢や希望を物語として表現することを目指しています。
『.raw(ドットロー)』の物語
このプロジェクトの第1作目として、漫画家Ququ氏による作品『.raw』が公開されました。この物語は、脳から直接思い出を伝えることが可能になった未来を描いています。舞台は2050年、日常生活にブレイン・マシン・インターフェース(BMI)が広く浸透している世界です。話のテーマは、IoB(Internet of Brains)のサブプロジェクトマネージャーであり神経科学者の笹井俊太朗氏の研究そこにヒントを得て展開されています。
未来に向けた対話
『Neu World』の特徴は、作品が単なるフィクションではなく、現実の社会と対話するために存在するという点です。読者が作品に触れ、その感想をSNSでハッシュタグ #NeuWorld を使って共有することが奨励されています。これにより、私たちの未来に向けての意見や考えが、次の研究や社会実装に影響を与えるという意図があります。
Ququ氏と笹井俊太朗氏の紹介
漫画家 Ququ氏
Ququ氏は、2018年12月からウェブに漫画を投稿し始め、2020年には短編集『死んだ彼氏の脳味噌』をKADOKAWAから出版しました。この短編の一部は、2022年にフジテレビ系の『世にも奇妙な物語』で実写ドラマ化されるなど、その作品が評価されています。最近では、公式Twitter(@ququmaga)でも作品や活動を発信中です。
神経科学者 笹井俊太朗氏
神経科学者の笹井俊太朗氏は、株式会社アラヤの取締役CROとして、IoBプロジェクトのマネージャーを務めています。彼は意識理論を基にした新たなニューロテックプロダクトの開発に努めており、神経科学とAIの融合の研究を推進しています。公式Twitter(@shuxnys)においても自身の研究成果や見解を発信しています。
IoBプロジェクトの未来
プロジェクトマネージャーの金井良太氏によると、IoBプロジェクトの目的は「身体的能力と知覚能力の拡張による身体の制約からの解放」にあります。考えるだけで操作できる技術や思考を伝達する技術の社会実装に向けた取り組みを進めており、様々な人々が自由に表現し、社会活動に参加できる未来を実現しようとしています。
ご意見をお聞かせください
このプロジェクトは、研究者だけでなく、社会全体の対話を通じて進化を遂げることを期待しています。科学専門の知識がなくても、皆が自分の視点から自由に意見を発信することが大切です。そして、SF作品からインスピレーションを受けた研究者たちが、今度は自らの研究が他の想像力の源になればと願っています。未来の科学技術がどのように発展するか、皆さんとともに問い続けられることを楽しみにしています。
ぜひ、公式WEBサイトやSNSを通じて、プロジェクトの最新情報をチェックしてみてください。私たちの未来を共に描いていく第一歩を踏み出しましょう!
Neu World公式WEBサイト
IoB公式WEBサイト
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