タイヤ空気圧モニタとリモートキーレスエントリにおける433MHz帯使用の技術的条件について総務省が答申
タイヤ空気圧モニタとリモートキーレスエントリにおける433MHz帯使用の技術的条件について総務省が答申
総務省は、情報通信審議会から、433MHz帯を使用するタイヤ空気圧モニタ(TPMS)とリモートキーレスエントリ(RKE)の技術的条件に関する一部答申を受けました。
TPMSとRKEは、日本ではこれまで315MHz帯を使用し、免許を要しない特定小電力無線局として導入されてきました。しかし、国際的には433MHz帯が主流であり、世界標準周波数となっています。
この状況を踏まえ、総務省は国際的な周波数協調の観点から、情報通信審議会において433MHz帯使用に関する技術的条件の検討を進めてきました。今回の答申は、その成果と言えるでしょう。
総務省は、今回の答申を踏まえ、関係規定の整備を進める予定です。具体的には、433MHz帯を使用するTPMSとRKEの技術基準を明確化し、安全で効率的な無線通信環境を実現することを目指します。
国際的な周波数協調の必要性
近年、自動車の国際化が進み、海外製の自動車や部品の輸入が増加しています。TPMSとRKEは、自動車の安全性能に不可欠なシステムであり、これらのシステムが異なる周波数帯を使用していると、互換性問題が発生する可能性があります。
例えば、海外製の自動車に搭載されたTPMSが日本の周波数帯に対応していない場合、日本の自動車整備工場で適切な点検や修理ができない可能性があります。このような問題を回避するため、国際的な周波数協調が重要となります。
433MHz帯の利点
433MHz帯は、315MHz帯に比べて、電波の到達距離が長く、障害物に強いなどの利点があります。そのため、より広範囲で安定した無線通信が可能となります。また、433MHz帯は世界的に普及しているため、国際的な互換性も高くなります。
今後の展望
総務省は、433MHz帯の使用を促進することで、TPMSとRKEの国際的な互換性を向上させ、安全で効率的な無線通信環境を実現することを目指します。また、関係機関と連携し、433MHz帯に関する技術開発や普及活動を積極的に推進していきます。